紙切りくん名義でWebサイト・オモコロなどでも活躍する中憲人が別冊ヤングチャンピオン(秋田書店)で連載した「みんなで辞めれば怖くない」の単行本が、本日11月20日に刊行された。
本作は社畜サラリーマン・斎藤を主人公としたコメディ。入社3年目の斎藤は、上司からの無茶な要求、具体性のない説教を作り笑いで返す日々を送っていた。ある日の夜遅く、上司から「この書類を明日までにまとめておけ」と言われた斎藤は、「明日まで」を「明日の終日中」と捉え、翌日の朝に取り掛かろうとするが、上司から「朝一の会議で要るんだぞ!!」と叱られてしまう。この解釈違いに限界を迎えた斎藤の中には“なんでも素直に聞く少女”ユイという人格が生まれ、「伝えきれなかった人と理解できなかった人 どちらも役目を果たしていないのに どうして片方だけが怒ってるの?」と言い返してしまい……。その後も嫌なことがあるたび、彼の中に粗暴なバーサーカー・タダシや、考古学者・スコットなど、さまざまな人格が生まれていく。