アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」のステージイベントが、去る10月27日に東京・秋葉原にて開催された「TAMASHII NATION 2018 -青の衝撃-」の一環として行われた。
現在放送中の「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」は、掴みどころのないベテラン刑事のダグと、やる気だけはある残念な新米刑事のキリルによる活躍を描くオリジナルアニメ。このたびのイベントには、ダグ役の三上哲、キリル役の天崎滉平に加え、メインキャラクターデザインを務める桂正和、監督の古田丈司、プロデューサーの田村一彦が登壇した。
天崎は先行上映会ぶりのファンの前でのイベントということもあり「放送が始まってからみなさんの反応を生で聞けるのはうれしいです」とにこやかにコメント。三上も「こうして皆さんの前にいると、身が引き締まる思いです」と述べる。
桂はダグのデザインについて、最初にもらった指示が天然パーマだったことを話し笑いを誘う。またマックスの名前を挙げながら、キャラデザの仕事ではマンガと違って思い切ったことができることなどを楽しそうに語った。また作中でキャラクターたちが着る“シールドコート”のアイディアについて質問された場面では、田村プロデューサーが脚本を作る段階で“ヒーローっぽさ”を出すために改めて桂に依頼したことなどが語られた。
ダグとキリルの関係を描くうえで、古田は何も考えていない様に見えるという、ダグの描き方に苦労したと話す。具体的な例として第2話でダグがあんぱんを食べているシーンを挙げ、こしあんか、粒あんか悩むという表現にしたことを説明した。さらに、三上から台本のト書きでは、ダグがこしあんを選んでいたことが伝えられ、ダグがこしあん派だということが明らかにされた。
アフレコの話題では実直で少しおバカなキリルを演じるにあたって、天崎が「僕自身はアフレコのときにいろいろ考えてしまうタイプなので、忘れないように台本の全部のページに『キリルはバカ』って書き込んでます」と言い、三上からも「アフレコで『キリルが賢くなっている』とダメ出しが入ることがある」という裏話が語られ笑いを誘った。また1話の最後でダグがキリルのことを「ルーキー」と呼ぶシーンについて、古田が三上の演技を褒めると三上は「もっとクールに言おうと思っていたんだけど、収録で天崎くんが横にいて思わず優しい演技になった」と振り返った。
イベントの終盤には、ダグとキリルのフィギュア「フィギュアーツZERO ダグラス・ビリンガム」と「フィギュアーツZERO キリル・ヴルーベリ」が三上と天崎の前に運び込まれる。フィギュアを手に取った2人は、興奮した様子でフィギュアの出来の良さについてコメント。今回はダグとキリルのものだけということで、ほかのキャラクターのフィギュア化や、可動フィギュア化など各々が希望を語る様子もみられた。そのほかアニメの一挙振り返り放送も決定。第7話放送前の11月11日19時30分から22時30分に、第1話から第6話までがAbemaTVにて一挙に配信される。
※天崎滉平の崎は立つ崎が正式表記。
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