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「ヤマト2202」故・石塚運昇の最後のセリフは「頼む」、山寺宏一が思い受け取る

アニメ「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章『回生篇』」の公開記念舞台挨拶が、本日11月3日に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

イベントにはアベルト・デスラー役の山寺宏一、加藤三郎役の細谷佳正、市瀬美奈役の黒沢ともよ、日下部うらら役の小宮有紗、羽原信義監督、シリーズ構成の福井晴敏、そしてMCとして桐生美影役の中村繪里子が登壇。第六章において“要”になるという加藤役の細谷は「真琴を演じる佐藤利奈さんとは夫婦役なんですが、(実際に子供がいる)佐藤さんが我が子を思う母の気持ちを自然に出てきたもののようにマイクの前で表現している中、僕は人の親になったことがないので想像できなかったんです。その気持ちに遜色があると夫婦として嘘っぽくなってしまうと思い、考えてみたり、いろんな映画を観たりして自分にないものを作っていきました」と述べる。

デスラー役の山寺は「このまま出なかったら、もう(クラウス・)キーマンに任せておけばよいだろうと思われたらどうしようと思いましたけど出番があってよかったです」と冗談交じりにコメント。また自身が歌唱したエンディングテーマ「大いなる和」について「非常にプレッシャーを感じながら歌わせていただきました。歌った後に、スタジオに行くのがすごく怖かったです。『なんであんたなの?』って思われてないかと……」と不安をこぼすと、すぐさま細谷が「思わないですよ! 山寺さんしかいないですよ!」と否定。しかし山寺は「神谷(浩史)くんは思ってるよね! 鈴村(健一)くんも小野(大輔)くんも思ってるでしょ!」と続け、会場の笑いを誘う。山寺の歌を20年前から聴いているという羽原監督が「僕が(エンディング主題歌を)お願いしたんです」とフォローした後、山寺はこの場で「大いなる和」を披露することに。「初めてですよ、人前で歌うの」と緊張していたものの見事に歌いあげ、観客からは大きな拍手が湧いた。

最後に山寺は「残すは第7章ということで、最高のキャストと最高のスタッフが心を込めて作っていますのでお楽しみに」と挨拶。また8月に亡くなった土方竜役の石塚運昇について触れ、「最後まで演じたかったと思うんですが、残念ながらお亡くなりになってしまいました。でも第6章の冒頭部分は運昇さんが演じています。最後のセリフは『頼む』だったんですね。これは我々に『これからもがんばれよ』『ヤマトを任せたぞ』と言ってくれたというふうに解釈しております。その運昇さんに報いるためにがんばろうと思いました。その後も楠見(尚己)さんが素晴らしい土方を演じています。これからも『ヤマト2202』をよろしくお願いします!」と力強く呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

全7章で構成される「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第6章「回生篇」は、11月2日より全国35館の劇場で期間限定上映中。ヤマトの意志を受け継ぐ新たな艦、ヤマト級〈銀河〉の出撃といったエピソードが展開される。

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第六章「回生篇」

2018年11月2日(金)より、全国35館にて期間限定劇場上映

TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」

放送情報

テレビ東京:2018年10月5日(金)より 毎週金曜25:23~
テレビ大阪:2018年10月5日(金)より 毎週金曜26:10~
テレビ愛知:2018年10月5日(金)より 毎週金曜26:05~

スタッフ

製作総指揮:西崎彰司
原作:西崎義展
監督:羽原信義
シリーズ構成:福井晴敏
副監督:小林誠
キャラクターデザイン:結城信輝
音楽:宮川彬良・宮川泰
アニメーション制作:XEBEC

キャスト

古代進:小野大輔
森雪:桑島法子
島大介:鈴村健一
真田志郎:大塚芳忠
キーマン:神谷浩史
サーベラー:甲斐田裕子
ズォーダー:手塚秀彰
テレサ:神田沙也加
沖田十三:菅生隆之

※西崎義展、西崎彰司の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

(c)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会