手塚治虫の生誕90周年を記念した書籍「テヅコミ」が、本日10月5日に創刊された。月刊ペースで、全18号での刊行を予定している。
「テヅコミ」では手塚治虫を敬愛するマンガ家たちが、おなじみの手塚作品にアレンジを加えたオリジナルマンガを発表。カネコアツシが「どろろ」を題材に描く「サーチアンドデストロイ」では、人間とアンドロイドが共存する世界を舞台に、機械の体を持つ少女の戦いの日々が紡がれる。武礼堂の「新約・リボンの騎士」では、男装麗人・サファイアの物語が綴られるが、“もう一人のリボンの騎士”という謎めいたワードも登場。国内のみならず、海外で活躍するマンガ家も参加した。
また同誌では毎号、テーマに沿ってセレクトした手塚治虫作品を紹介。創刊号にはアンケートをもとに選ばれた“最初に読むべきオススメ3大・手塚作品”として、「火の鳥 鳳凰編」の第1話などを掲載している。さらに「テヅコミ」では特製キャラクターメダルが付属された限定版も用意しており、第1号には「ブラック・ジャック」のメダルを同梱。限定版は全18号に用意される。
なおコミックナタリーでは、「テヅコミ」創刊号の特集を展開中。トリビュート作品の数々を、原作のあらすじや作家コメントとともに紹介している。一部作品の試し読みや武礼堂、えのきづによる描き下ろしマンガもお見逃しなく。
「テヅコミ」Vol.1 ラインナップ
マンガ
カネコアツシ「サーチアンドデストロイ」(原作:「どろろ」)
武礼堂(村正みかど・宮本ろば・はまむらとしきり)「新約・リボンの騎士」(原作:「リボンの騎士」)
九部玖凛「亜夜子」(原作:「奇子」)
しりあがり寿「懊悩! マモルくん」(原作:「マグマ大使」)
えのきづ「チョコっとドラキュラ」(原作:「ドン・ドラキュラ」)
蒼一郎「とらわれのエデン プライム・ローズ」(原作:「プライム・ローズ」)
和田ラヂヲ「和田ラヂヲの火の鳥」(原作:「火の鳥」)
上野顕太郎「治虫の国のアリス」
史群アル仙「グルグルギューン」
小説
古瀬風「青いリボンと銀の髪」(原作:「リボンの騎士」、イラスト:高梨りんご)
海外作家
マウリシオ・デ・ソウザ「プリンセスナイト」(原作:「リボンの騎士」)
ケン・ニイムラ、ジョー・ケリー「ハートレス」(原作:「ブラック・ジャック」)
対談企画
手塚るみ子「ラララのお茶の間」(イラスト:つのがい)
コラム
堀江貴文「マンガの神様が教えてくれたこと。」