KADOKAWAのライトノベルレーベル・MF文庫Jのイベント「MF文庫J『夏の学園祭2018』」が、去る7月29日に東京・ベルサール秋葉原にて開催された。コミックナタリーではステージイベントの模様を中心にレポートする。
トップを飾った「Re:ゼロから始める異世界生活」ステージには、ナツキ・スバル役の小林裕介、エミリア役の高橋李依、パック役の内山夕実が登壇。揃ってのイベント出演は約2年ぶりの3人だが、ブランクを感じさせない息の合ったトークを展開し会場を盛り上げた。
10月6日より劇場上映されるOVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」の新情報を発表した後はクイズコーナーへ。クイズの内容はテレビアニメ放送時のインタビューにおいて、3人がなんと答えていたかを回答するというもの。「高橋が『すごい!』と思ったという、小林の現場でのある部分とは?」という問題では、3人揃って「台本に書き込みがない」と見事に正解し、逆に内山は台本にとても細かく書き込むタイプだというエピソードも明かされた。
最後に内山は「久しぶりのリゼロのステージで緊張もありましたが、みんなの衣装を見たり主題歌を聞いたりして、すごく懐かしい気持ちになりました」とイベントの感想を述べ、高橋は「新作もすごくいいものを作っているので、皆さんは受け取る準備をして待っていてください!」と力強くアピール。小林も「スタッフさんもアニメと変わらず、絶対いいものになるという確信があるし、それは皆さんにもきっと届くと思います」と新作への意気込みを語った。
続いて原作1巻の発売から今年10周年を迎える「緋弾のアリア」ステージには、遠山キンジ役の間島淳司、神崎・H・アリア役の釘宮理恵、「緋弾のアリアAA」の主人公・間宮あかり役の佐倉綾音が登壇。「10年前、何してました?」と間島が聞くと、佐倉は「中学生でした」と答え2人は驚きの表情を見せる。その後も作品年表を見ながら「現場に来てくださる(赤松中学)先生はいつも元気だったよね」と釘宮が回想したり、「緋弾のアリア」のオーディションを実は佐倉も受けていた、といった思い出話に花を咲かせたり、和気藹々とトークが進んだ。
クイズコーナーでは、空撮映像を見て世界のどこの都市かを回答するという問題に挑戦。第1問の答え「ロンドン」は作品ゆかりの地ということで全員正解するが、徐々に難しくなる問題に3人は苦戦。なかなか正解を出すことができない佐倉は「『地理の話は絶対表でするな』って親にきつく言われてるんです」と明かし、会場の笑いを誘った。
最後の挨拶で佐倉が「昨日シャッフルで音楽を再生したら、たまたま理恵さんと2人で歌った曲が流れてきて、当時のことを思い出したりしていました」と話すと、釘宮も「うんうん」と笑顔でうなずく。釘宮は「一度携わった作品が末永く愛されているというのは、すごく幸せなことだなあと今日改めて実感しました」とコメントし、間島は「7年経った作品のBlu-rayが出たり、ドラマCDでまた演じる機会があるというのも、すべて原作のおかげです」と感謝を述べた。
「ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-」ステージには、主人公のライバルである3人組「ワイズマン」のミザル役・原田彩楓、キカザル役・鬼頭明里、イワザル役・真野あゆみに加え、グル役の井澤詩織がお揃いのTシャツで登場。アニメの名場面を見ながらワイズマンの活躍を振り返った後は「ワイズマン企画会議室」と題し、それぞれ「見なきゃよかった」「聞かなきゃよかった」「言わなきゃよかった」エピソードを披露した。
トーク後は原田、鬼頭、真野がアニメのエンディング主題歌「ワイズマンのテーマ」をエンディング映像にあわせた振り付けと共に歌唱。観客も立ち上がってサイリウムを振り、大いに盛り上がった。
アニメ化企画も進行中のKLabとKADOKAWAによるメディアミックスプロジェクト「ラピスリライツ」スペシャルステージには、IV KLOREよりエミリア役の星乃葉月、この花は乙女よりカエデ役の大野柚布子、シュガーポケッツよりラトゥーラ役の早瀬雪未、Sadistic★Candyよりアンジェリカ役の雨宮夕夏、supernovaよりユエ役の桜木夕が登壇。代表者として各ユニットのプレゼン大会を繰り広げた。
その後はティアラ役の安齋由香里、ロゼッタ役の久保田梨沙、ラヴィ役の向井莉生、アシュレイ役の佐伯伊織、リネット役の山本瑞稀によるLiGHTsがライブを披露。最後は全員揃って「ラピスリライツ」の今後の展開への意気込みを語った。
「MF文庫J『夏の学園祭2018』」ではステージイベントだけでなく、1階に入場無料の展示コーナーを設置。作品のヒロインたちと写真が撮れるフォトスポット、「ようこそ実力至上主義の教室へ」や「ノーゲーム・ノーライフ」といった作品をモチーフにしたアトラクション・ゲームコーナーなどが用意され、会場に集まった作品のファンだけでなく、秋葉原を訪れた多くの人が立ち寄り、イベントを楽しんでいた。