アニメ「キミスイ」声優初挑戦・高杉真宙の声に、Lynn「ああ、これが“僕”だな」
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」の完成披露試写会が、本日7月24日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された。
イベントには主人公“僕”役の高杉真宙、ヒロイン・桜良役のLynn、恭子役の藤井ゆきよ、隆弘役の内田雄馬、桜良の母を演じる和久井映見、主題歌を担当するsumika、牛嶋新一郎監督が登壇。マンガやアニメ、ゲーム好きの高杉は声優を務めることが1つの夢だったそうで、オファーを受けたときのことを「もう唖然としました。うれしさとか緊張ではなくて、びっくりしすぎて。返事も淡白な感じになりました(笑)」と明かす。また完成した本作について「まだ客観的な判断ができないですが、今は皆さんの反応が気になってすごく緊張してます」と吐露した。
Lynnは原作を初めて読んだ際の印象を「温かい言葉がたくさん胸に残った」と回想。続けて「そういった温かい言葉はアニメーションにも出てきます。アニメならではの幻想的な描写もあって、桜良として生きることができて幸せだなあって実感してます」としみじみ語る。牛嶋は本作の制作について「愛情を持って作っていただいた」と述懐し、「ワンカット、ワンカット、絵を作ってくださった皆さん、声を当ててくださった皆さん。妥協を許さず、僕もその愛情に負けないよう必死だった。いい作品になったと自信を持って言えます」と胸を張った。
アフレコの話題になると、藤井は「号泣しながら収録してたんです(笑)。それから完成作をお家で3回観たときも、今朝観返したときも泣いてしまって。もう頭が痛い(笑)」とコメント。Lynnが「今も泣くんじゃないかと思って心配してます」と声をかけると、藤井は「桜良とLynnちゃんの姿がかぶって見えてしまって。収録中に泣いてしまったときもLynnちゃんに『ちょっと抱きつかせてくれよ』ってお願いして、気持ちを落ち着かせてました」とはにかむ。桜良の元カレという役どころの内田は「アフレコ現場で“僕”と桜良の関係を見てると『ああ、いいなあ』と思いつつも、いろんな別の感情が生まれて……。隆弘的には、『ふんっ!(鼻息荒く)』って思うようなシーンもありました」と率直に語った。
和久井からは高杉に対し、「まるでそこに“僕”が存在しているようでした」という言葉も。高杉が「Lynnさんのおかげで“僕”を演じきることができた」と話すと、Lynnは「うれしいですね」と照れ笑いを浮かべ「高杉さんのお声を初めて聞いたときに『ああ、これが“僕”だな』とすごくしっくりきたんです。2人の掛け合いが心地よくて、充実したアフレコの時間でした」と伝える。最後に高杉は「実写映画も原作も素敵な評価を受けている中で、今回劇場アニメをやらせていただくことになり、自分はどうやって“僕”を演じることができるかなと思ってたんです。そんな中、“僕”というキャラクターと一緒にたくさんの人に出会って、高杉真宙自身も成長できました。そんな素敵なキャストやスタッフと作った作品が、素敵じゃないわけがない、と思っています。だからたくさんの人にあたたかく切ない物語が届いて、この2人の距離を感じていただければ」と述べ、イベントを締めくくった。
(c)住野よる/双葉社 (c)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ