スタジオポノックの劇場アニメ「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」のキャストが公開された。
本作は“ちいさな英雄”をテーマとした3つの短編で構成されるオムニバス作品。米林宏昌監督による「カニーニとカニーノ」に木村文乃と鈴木梨央が、百瀬義行が監督を務める「サムライエッグ」に尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎が、山下明彦監督作の「透明人間」にはオダギリジョーと田中泯が出演する。
カニの兄弟の冒険ファンタジー「カニーニとカニーノ」で兄・カニーニを務める木村は「全編、カニ語!?ということで、どのように演じていくのか今から楽しみです」とコメント。弟・カニーノ役の鈴木は「男の子の役は初めてですが、カニーノの気持ちになって、カニーニと大冒険をしていく様子をしっかりと演じきれる様に精一杯頑張りたい」と抱負を語った。実話をもとに描いた母と少年の人間ドラマ「サムライエッグ」でママを演じる尾野は「本格的な声のお芝居は初挑戦でした! とにかく難しい。声優というお仕事を尊敬した時間でした」とコメント。篠原は「極度のたまごアレルギーのシュンになりきり、自分と戦う役を精一杯がんばりたいです」と、坂口は「現代の小さなヒーローに寄り添えるようにがんばります」と意気込んだ。
「透明人間」で主役となる透明人間を務めるオダギリジョーは、「アニメーションで透明人間を描く、ということがまず面白い挑戦だなと思っています。今までにない、未知の経験をこの作品から感じて頂くことが出来たならとても嬉しく思います」と語り、盲目の男を演じる田中は「誰のカラダの中にも、自分ですら知られない透明人間性というのが本来的にあるのではないでしょうか」と本作の魅力を表現した。
また各作品の音楽担当も明らかに。「カニーニとカニーノ」は「思い出のマーニー」「メアリと魔女の花」を手掛けた村松崇継が、「サムライエッグ」は島田昌典が、「透明人間」は中田ヤスタカが劇伴を務める。村松は「絵コンテを頂いた時、これが短編映画?と感じるくらい、短編とは思えない展開やスケールに正直、驚かされました」と述べ、島田昌典は「観る方々が、スッーと映像の世界感に入っていけるような、寄り添った音になっていると嬉しいです」とコメントした。「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」は8月24日より全国ロードショーされる。
木村文乃コメント
初めてお話をいただいた時、カニ役のお兄ちゃんということでどんな風になるのか、と思っていましたが、絵コンテで米林監督の映画の世界観に触れて想像が広がり、とてもワクワクしています。全編、カニ語!?ということで、どのように演じていくのか今から楽しみです。
鈴木梨央コメント
米林監督が、初めて男の子を主役にされた作品だと聞いて感動したこと、その作品に私も関わることができるとわかったときは、驚きと喜びで全身に鳥肌が立ちました。男の子の役は初めてですが、カニーノの気持ちになって、カニーニと大冒険をしていく様子をしっかりと演じきれるように精一杯がんばりたいと思います。
村松崇継(「カニーニとカニーノ」音楽)コメント
絵コンテをいただいたとき、これが短編映画?と感じるくらい、短編とは思えない展開やスケールに正直、驚かされました。そしてこの映画は、家族愛、兄弟愛、何をテーマにしているんだろうと思ったとき、あっ、この映画は、今、この現代だからこそ届けたいすべての愛を表現しているんだということにも気付かされました。絵コンテ状態からすでに感じる圧倒的な絵の美しさとスケール感。息を飲むスペクタクルな展開。この世界を自分が、音楽で表現させてもらえることに今は、ただただ幸せを感じています。
尾野真千子コメント
本格的な声のお芝居は初挑戦でした! とにかく難しい。声優というお仕事を尊敬した時間でした。でもやはり伝えたいという気持ちは変わらず一つ一つ大切にお芝居させていただきました。この物語がたくさんの人に届きますように。
篠原湊大コメント
オーディションでは関西弁に気をつけながら「ぼくはシュンだ!」と思いながら初めてのアフレコに臨みました。極度のたまごアレルギーのシュンになりきり、自分と戦う役を精一杯がんばりたいです。
坂口健太郎コメント
普段のお芝居とは違う、声でキャラクターに命を吹き込むことを大切に、現代の小さなヒーローに寄り添えるようにがんばります。ぜひ、楽しみにしていてください。
島田昌典(「サムライエッグ」音楽)コメント
初めての映画音楽です。それがこのような素晴らしい作品で挑戦させていただけたなんて、大変光栄です。観る方々が、スッーと映像の世界感に入っていけるような、寄り添った音になっているとうれしいです。
オダギリジョーコメント
改めて芝居というのは色々な要素で形成されるんだなということを考えさせられました。声優の仕事を通して、俳優の根源を見つめ直すことができ、良い経験になりました。アニメーションで透明人間を描く、ということがまず面白い挑戦だなと思っています。今までにない、未知の経験をこの作品から感じて頂くことが出来たならとても嬉しく思います。
田中泯コメント
見えてない、あるいは見られていなくても人は存在できた。が、現代ではこれでは無視されることになる。見える、見られる為に他者が必要なのだろうか?わからない人では駄目なのだろうか?誰のカラダの中にも、自分ですら知らない透明人間性というのが本来的にあるのではないでしょうか。誰だって自分のカラダの中で生きているのだから。
「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」
2018年8月24日(金)全国公開
「カニーニとカニーノ」
監督:米林宏昌
プロデューサー:西村義明
上映時間:15分
出演:木村文乃、鈴木梨央
音楽:村松崇継
「サムライエッグ」
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
上映時間:15分
出演:尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎
音楽:島田昌典
「透明人間」
監督:山下明彦
プロデューサー:西村義明
上映時間:14分
出演:オダギリジョー、田中泯
音楽:中田ヤスタカ
(c)2018 STUDIO PONOC