「ムヒョロジ」村瀬歩が林勇に「顔キャスですか?」と問いかけるも否定
西義之原作によるテレビアニメ「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」のヒット祈願祭が、本日5月10日に東京・花園神社にて行われ、六氷透役の村瀬歩、草野次郎役の林勇、近藤信宏監督が参加した。
ヒット祈願祭後には、村瀬と林の囲み取材が行われた。これまでにもヒット祈願に参加したことはあるものの、自分で玉串奉奠などを行うのは今回が初めてだという村瀬は「(ヒット祈願を行うほど)ヒットしてほしい、いろいろな人に観てほしいという制作陣の思いが伝わってきました」とコメント。林はヒット祈願に参加するのは初めてだと説明し、「厳かな雰囲気だったので、真剣に取り組ませていただきました」と緊張気味に語った。
また村瀬は原作について「高校生のときに単行本を集めていた作品です」と懐かしみながら、「年齢が若かったということもあるんですが、自分にとって当時のジャンプは夢やキラキラしたものが詰まっていた雑誌でした。『D.Gray-man HALLOW』でアレン役を演じたときにも感じましたが、その聖域に自分が足を踏み入れていいのかと思い、恐れ多い部分もあります」と素直な気持ちを吐露。同様に原作の大ファンであるという林も、「ロージーを演じることが決まって夢のようでした。いい作品になるようにがんばっていきたいです」と宣言した。
その後、2人はそれぞれが演じるキャラクターの話題を展開。オーディション後も自身の中でムヒョの声のイメージがなかなかつかめなかったという村瀬が、「アフレコなどを通してようやく『ムヒョはこういうふうにやればいいんだ』って思えるようになりました」と回想すると、林は「本人はこういうふうに言っていますが、アフレコでは第一声からムヒョがそこに存在しているようでした」と自身の意見を述べる。
一方で林とロージーの共通点について村瀬は、「表情がコロコロ変わるところなんかはロージーそのものだし、金髪やパッチリした目、顔がかわいいところとか似てますよね」と、取材現場に用意されたアニメのパネルを見ながら語り、「もしかして顔キャス(ティング)ですか?(笑)」と林に問いかける。この発言を受け、林は「似ていると言ってもらえるのはありがたいですけど、違うと思います(笑)」と苦笑いしながら、「この作品において、ジャンプ作品の中にある『キャラクターが成長していく』というテーマはロージーが担っている部分が多いと思うので、彼が少しずつ成長していくところを見逃さないように演じていきたいですね」と決意を述べた。
最後に林は「劇中には悲しい過去を背負っていたりする霊がたくさん出てくるんですが、そういった霊は魔法律で裁かれることになります。“裁かれる”という表現が正しくはあるんですが、裁きの中にも霊が救われる部分も存在しているので、そこを観てほしいですね」と視聴者にメッセージを送る。村瀬も「何年経っても色褪せない作品で、スタッフの中にも原作のファンがいるようで非常に熱量を感じています。人と人とのやりとりや温かさが作品の根幹に根付いていると思うので、そこをきちんと大事にしていきたいです」と続け、囲み取材は終了した。
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」は、罪を犯した悪霊をあの世に送る法・魔法律を駆使する執行人・ムヒョこと六氷透と、助手のロージーこと草野次郎の活躍を描いたダークファンタジー。2004年から2008年にかけて週刊少年ジャンプにて連載され、現在は少年ジャンプ+にて続編にあたる「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 魔属魔具師編」が連載されている。アニメはBSスカパー!およびアニマックスにて今夏放送スタート。
アニメ「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」
2018年夏 BSスカパー!&アニマックスにて放送
スタッフ
監督:近藤信宏
脚本:鈴木やすゆき
キャラクターデザイン:河野紘一郎
総作画監督:只野和子、松下浩美
音楽:川崎龍 ※崎は立つ崎(たつさき)が正式表記。
アニメーション制作:スタジオディーン
キャスト
六氷透(ムヒョ):村瀬歩
草野次郎(ロージー):林勇
円宙継(エンチュー):神谷浩史
火向洋一(ヨイチ):柿原徹也
(c)西義之/集英社・ムヒョロジ製作委員会