木内たつや原作による舞台「男水!」が、本日5月11日に東京・シアター1010にて開幕。これに先駆け、去る5月10日にゲネプロと囲み取材が行われた。
1月から3月にかけて放送されたドラマ版に引き続き、舞台版のキャストとして松田凌、宮崎秋人、安西慎太郎、赤澤燈、佐藤永典、小澤廉、黒羽麻璃央、池岡亮介、神永圭佑、廣瀬智紀らが出演。脚本・演出は吉谷光太郎が担当している。
舞台では、松田演じる榊秀平、宮崎演じる篠塚大樹、安西演じる藤川礼央の回想シーンを織り交ぜながら、榊が部長を務める東ヶ丘高校と藤川が所属する強豪校・龍峰高校の熱いレースを展開。ドラマ版からトレーニングを積んできたキャスト陣によるレースシーンはもちろん、両校それぞれの選手に焦点を当てた細やかな心理描写も舞台版の見どころの1つだ。
本作では躍動する俳優の身体とプロジェクションマッピングを組み合わせることによって、競泳に欠かせない“水”を表現する。さらに劇中ではドラマ版のエンディングテーマ「Growing up! Go on!」などの楽曲も使用され、彼らが体現する青春を盛り上げていく。
囲み取材にはメインキャスト10名が登壇。松田は現在の心境を問われ、「自分たちの青春時代が蘇るような熱い日々が過ごせました」と「男水!」にかけた日々を述懐する。そして「その集大成を皆さんにお見せしたいです」と意気込んでみせた。宮崎は「舞台版にはさまざまなギミックが盛り込まれていますが、そこに俳優自身の熱量を乗せてお客さんに届けられれば」と熱意を語り、安西は「とにかくお客さんに楽しんでいただけることだけを考えてやってきました。皆さんに早く観ていただきたいです」とファンの期待をあおった。
集まったキャスト陣は、2016年に行われたドラマの撮影から苦楽をともにしてきた。龍峰の主将・仁科譽を演じる黒羽は「終わりが見えてきて少し寂しい気持ちもありますが……仲間たちと過ごす時間を大切にしたいです」と思いを明かす。また廣瀬は「ドラマでやってきたこと、築き上げてきたこと、僕らのチームワークを舞台で表現できたら」と意気込んだ。続けて赤澤は、自身が演じるマネージャー・小金井晴美さながらに、「このメンバーで千秋楽までお芝居できることが楽しみです」とにっこり。東ヶ丘の新入部員・滝結太役の佐藤は「稽古にあたって悩んだこともありましたが、今はドキドキワクワクする気持ちでいっぱい」と胸中を述べた。
原田ダニエル役を演じる神永は「まず自分自身が楽しんで、お客さんの肩の力を抜くことができるように努めたいです。今回は、ダニエルや滝にフィーチャーしたシーンを入れていただいたので、1年生2人の成長を見てほしい」と見どころを語る。榊のライバル・平光希役を務める小澤は「僕たちなりの“男子高校生感”を出して素晴らしい作品にしたいです」と高らかに宣言した。
龍峰の天才スイマー・神宮一虎を演じる池岡は「舞台上で競泳を表現することについて稽古で試行錯誤してきましたが、お客さんの反応がないとわからない部分もある。お客さんに観ていただいて、『男水!』はやっと完成するんだと思います」とコメントした。池岡のコメントを受け、松田は「新しいものが作れたという自負はあります。『競泳を舞台でやったらこういう風になるんだ』という驚きを与えられる作品になったのでは」と手応えを見せた。そして松田は「今作では、ドラマでは描かれなかった秀平なりの結論が出せているんじゃないかなと思います。成長した先にある光を見てほしいですね」と笑顔を見せた。
最後に出演者を代表して松田が「キャスト、スタッフ全員がいろんな思いを抱えて作ってきました。ドラマとは違った生のお芝居を楽しんでもらえると思います。千秋楽までよろしくお願いします」と挨拶し、取材は締めくくられた。東京公演は5月21日まで。その後、5月24日から28日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演され、28日の大千秋楽公演にはライブビューイングも実施される。なおライブビューイングの開演前には、稽古風景や会場限定の未公開映像を上映予定。
舞台「男水!」
期間:2017年5月11日(木)~21日(日)
会場:東京・シアター1010
期間:2017年5月24日(水)~28日(日)
会場:大阪・森ノ宮ピロティホール
原作:男水!(木内たつや/白泉社『花とゆめ』)
脚本・演出:吉谷光太郎
キャスト
榊秀平:松田凌
篠塚大樹:宮崎秋人
藤川礼央:安西慎太郎
小金井晴美:赤澤燈
滝結太:佐藤永典
平光希:小澤廉
仁科譽:黒羽麻璃央
神宮一虎:池岡亮介
原田ダニエル:神永圭佑
市村真幸:齊藤教兵
村上英輔:奈須田雄大
高浦一郎:津嘉山寿穂
高浦二郎:櫻井圭佑
森親太郎:上村海成
磯村邦夫:河野洋一郎
川崎亮也:廣瀬智紀
毛利光汰、佐藤葵、兼尾洋泰、加来亮凪、吉田邑樹、山田諒、町田尚規、神田聖司、村上貴亮、深澤悠斗
(c)男水!製作委員会