P.A.WORKSの電子書籍レーベルが創刊、第1弾に「true tears」など
「Angel Beats!」「SHIROBAKO」などで知られるアニメ制作会社P.A.WORKS から、電子書籍専門レーベル「P.A.BOOKS」が創刊される。
「P.A.BOOKS」はアニメーション制作会社が手掛ける日本で初めての電子書籍専門レーベル。第1弾として5月より、「true tears」「クロムクロ」「TARI TARI」の電子小説が3カ月連続で順次刊行される。「P.A.BOOKS」では今後もP.A.WORKS 制作のオリジナルアニメ作品の電子小説などが刊行される予定だ。創刊にあたりP.A.WORKSの堀川憲司社長は、ファンからアニメの続編を望む声が多いこと、続編の企画には課題が多いことを挙げ「映像作品に比べて企画立案からの機動性が高い小説を出版してみようと思いました」とコメントしている。
またP.A.WORKSの所在地でもある富山・南砺市のカフェトリアンでは本日4月20日よりアニメ「true tears」10周年記念カフェを開催。カフェでは「true tears」をモチーフとしたドリンクや富山の名産を使ったフードが展開され、コラボフードを注文した人には「true tears 小説版」の試し読み冊子がプレゼントされる。
P.A.WORKS社長・堀川憲司コメント
P.A.WORKSの制作するアニメーションは、長く心に残る作品を心掛けています。視聴してくれた方が「明日も頑張ろう!」と思える作品にしたいと考えています。嬉しいことに、「作品を見て自分も頑張ろうと思えた」、「この作品との出会いで人生が変わった」といった感想をたくさんもらえます。私たち作り手が考えているよりも、作品には人を後押しする力がある。その人が描く未来の物語を、作品を通して応援できるのだと知りました。
そのような作品は、ファンの皆さんから続編を望む声がいつもありました。登場するキャラクターたちの、人生のドラマティックな一瞬を切り取ったものが作品です。彼らの後日譚を想像することも視聴者の1つの楽しみだと思います。人の楽しみを奪ってはいけません。いけないと頭では理解しつつ、作り手としても、あのキャラクターたちは今頃何をやっているんだろうかと想像することはよくあります。後日譚を描いてみたいと思うこともありますが、続編のアニメーション企画には解決すべき課題がいくつもあります。前作と同じスタッフが揃って参加できるか。制作費を集められるか。数年先まで制作ラインが埋まっている場合、発表できる時期が企画として旬を逃していないか、などです。
前置きが長くなりましたが、そんな経緯から、映像作品に比べて企画立案からの機動性が高い小説を出版してみようと思いました。ファンの皆さんに望まれて作品世界が拡がるのなら、これまで以上に私たちが望む「長く心に残る作品」になると思いました。長期に亘ってファンの皆さんに寄り添ってもらえる作品になるのなら、制作者として嬉しい限りです。
いずれは映像化されていない作品も手掛けて、原作のノベライズやコミカライズを先行してみたいと思います。 製作プロデューサーに「アニメ化する面白そうな企画ない?」と訊かれたら、そのチャンスを逃さず「そんなこともあろうかと!」とP.A.BOOKSのラインナップを並べてみせるのです!
大きな夢を語るのはこれくらいにとどめておいて、出来ることからコツコツと始めたいと思います。
「true tears 10th メモリアル in カフェトリアン」
開催期間:2018年4月20日(金)~6月4日(月)
営業時間:11:00~17:00 (ラストオーダー 16:30) ※毎週火曜定休
場所:富山・南砺市クリエイタープラザ「桜クリエ」2F カフェトリアン
(c) 2008 true tears 製作委員会