舞台「黒バス」第3弾開幕、小野賢章「キセキの集合シーンには驚く仕掛けも」
藤巻忠俊原作による舞台「『黒子のバスケ』IGNITE-ZONE」の東京公演が、本日4月6日に東京・サンシャイン劇場にて開幕した。
ウインターカップが開幕し、全国制覇に向けての誠凛高校の挑戦を描いていく「IGNITE-ZONE」。ステージの前半では小沼将太演じる青峰大輝を擁する、桐皇学園高校とのウインターカップ第1回戦の模様が描かれた。「キセキの世代」の中でも圧倒的な身体能力を持ち、中学時代は小野賢章演じる黒子テツヤの“光”であった青峰。小沼は舞台上に設置された傾斜の付いたハーフパイプ型の舞台装置を駆け上がり、高所からジャンプするなどさまざまな手法で青峰のプレーを再現していく。また「キセキの世代」のメンバー全員が集結するシーンや、黒子たちの中学時代のエピソードも挿入されている。
後半で描かれるのは、身長2mを越える巨体と天性の反射神経を持つ鮎川太陽演じる紫原敦、安里勇哉演じる火神大我の兄貴分であった斉藤秀翼演じる氷室辰也が所属する陽泉高校とのウインターカップ準々決勝戦。同試合では黒子が新必殺技「幻影の(ファントム)シュート」を繰り出すほか、火神と氷室による因縁の対決などが展開される。
昨日4月5日には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、囲み取材に小野、安里、小沼、鮎川、斉藤、赤司征十郎役の糸川耀士郎、演出を務める中屋敷法仁が登壇。アニメ版でも黒子の声を演じ、舞台でも第1弾から黒子役を担当している小野は、「早いもので舞台ももう第3弾です。第1弾から関わっているメンバーと、第3弾から入ってきた新キャストと一緒に、これまで『黒子のバスケ』でやってきたことを引き継いでがんばっていければ」と決意を述べる。舞台の第1弾で誠凛が桐皇に敗北したことから、安里は「今回は第1弾でボコボコにやられた桐皇との1戦がありますし、確執がある氷室との対戦もあります。とにかく早くやりたいですね」とコメントし、昂る気持ちを抑えられない様子。小沼は劇中で中学時代の青峰も演じることに触れ、「(中学時代の最後に)盛り上がってくるエピソードがあるので、そこに自分の気持ちをぶつけられたらなと思います」と宣言した。
また本作からの登場となる鮎川が「みんなで積み重ねてきたものを大事にできれば」と語れば、同様に初登場の斉藤も「約1カ月の稽古の中で作ってきたものを大事に届けていけるように」と続ける。さらに同じく初登場の赤司を演じる糸川が、「原作のファンの方々も、ステージのファンの方々も赤司征十郎の登場を楽しみにして待ってくださっていたと思います。すべてが報われるように稽古してきたつもりですので、僕の完成させたステージならではの赤司征十郎を楽しみにしてもらえればと思います」と豪語すると、小野から「自分でそうやってプレッシャーをかけていく(笑)」とツッコまれた。
その後本作の見どころについて問われた小野は「第3弾にして『キセキの世代』がようやく揃います。そこには仕掛けがたくさんあって、初めて観ていただく方の中にはびっくりされる方も多いんじゃないかなと思いますので、見逃せない部分だと思います」と期待を煽る。安里は火神が本作で初めて“ゾーン”に入ることを説明し、「ゾーンに入る演出は見どころだと思います。僕たちは舞台に立っているのでどうなっているのかわからないんですけど、映像で確認するとすごくカッコいいと思える形で作ってもらっています」と笑顔を見せた。
「『黒子のバスケ』IGNITE-ZONE」は東京・サンシャイン劇場にて本日から4月22日まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて5月1日から6日まで上演した後、5月11日から13日まで東京・日本青年館ホールにて東京凱旋公演を行う。なお全国の映画館では、5月13日に行われる“大千穐楽”のライブビューイングを実施。チケットの一般販売は4月15日にスタートする。
舞台「黒子のバスケ」IGNITE-ZONE
東京公演
日時:2018年4月6日(金)~4月22日(日)
会場:サンシャイン劇場
大阪公演
日時:2018年5月1日(火)~5月6日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
東京凱旋公演
日時:2018年5月11日(金)~5月13日(日)
会場:日本青年館ホール
スタッフ
演出:中屋敷法仁
出演
誠凛高校
黒子テツヤ:小野賢章
火神大我:安里勇哉
日向順平:牧田哲也
伊月俊:松井勇歩
木吉鉄平:河合龍之介
土田聡史:鍛治本大樹
相田リコ:田野アサミ
秀徳高校
緑間真太郎:畠山遼
高尾和成:山田ジェームス武
桐皇学園高校
青峰大輝:小沼将太
今吉翔一:林明寛
若松孝輔:和成
桜井良:加藤ひろたか
桃井さつき:杉ありさ
陽泉高校
紫原敦:鮎川太陽
氷室辰也:斉藤秀翼
岡村建一:丸川敬之
福井健介:倉冨尚人
洛山高校
赤司征十郎:糸川耀士郎
(c)藤巻忠俊/集英社・舞台「黒子のバスケ」IGNITE-ZONE 製作委員会