荒木哲郎監督が手がけたTVアニメ「ギルティクラウン」と「甲鉄城のカバネリ」の合同展覧会「ギルティクラウン×甲鉄城のカバネリ展」が、本日10月30日に東京・ギンザミライミュージアムで開幕した。これに先駆けて去る29日に内覧会が実施され、ゲスト会見に桜満集役の梶裕貴と生駒役の畠中祐が出席した。
梶裕貴が語る、五感で感じる「ギルクラカバネリ展」の魅力
一足先に荒木監督とともに会場を回ったという梶と畠中。梶は「荒木監督が資料を見ながら1つひとつ補足の説明をしてくれて、とても贅沢な時間でした」と笑顔を見せつつ、「何度か泣きそうになるぐらい素晴らしかったです」と展示を見て回った感想をもらす。そんな梶のコメントを受けて、会見場を訪れていた荒木監督が「応援してます!」と言葉をかける場面もあった。
続けて梶は、「劇中を再現した展示を前にすると作品の世界に入り込んだような気持ちになれると思います。自分がどのキャラクターのヴォイドを持っているのかゲーム感覚で教えてくれるゾーンもありました。1話から最終話までのドラマを一気に振り返る展示や、監督をはじめスタッフさんが裏話を明かしてくれるコーナーもあるんです」と展示内容を具体的に紹介。「それに作品のテーマカフェもあります。目と耳、そして味覚でも作品を感じられるようになっています」と展覧会の魅力を熱く語る。
一方の畠中は、「荒木さんの話を聞きながら『カバネリ』の物語を振り返ることができて本当に楽しかった」とコメント。オススメの展示として「ギルティクラウン」と「甲鉄城のカバネリ」のストーリーを場面写真を見ながら時系列で追うことができるパネルを挙げ、「見比べると2つの作品の物語が重なる部分がけっこうあるんです。例えば誰かを守るために自分が痛みを負う場面、大切な人が死んでしまう瞬間、そしてそういうときに奮起する主人公2人のまなざし……2つの作品の共通点を探ることができるようになっている気がして、とても面白かったです」と熱弁した。
梶裕貴と畠中祐の一押しグッズは?
2人は会場で購入できるグッズから一押しのものを紹介。梶は「どれも素敵だったんですが」と前置きしつつ、いのりの線画を使用した“ロングスリーブTシャツ ギルティクラウン”をピックアップし、「集を演じさせていただいているのもありますが、僕にとっていのりの存在は大きくて。彼女がプリントされているTシャツはすごくうれしいですし、原画を見て改めて線の美しさを実感したので」と推しポイントを挙げた。
畠中は展覧会のために描き下ろされた、いのりと無名が衣服を交換したキービジュアルイラストのアクリルスタンドをチョイス。「家に飾らせていただきます!」と宣言する。続けて「無名が……なんとも言葉にできない美しさがありますね……生駒としては距離を置いてみたい」と言うと、「ドキドキしちゃう?」と梶がツッコミ。「そうですね! いのりってすごい格好してるな!」とおどけてみせた。
「ギルティクラウン」は梶裕貴の「ターニングポイントになった作品」
また、梶と畠中は放送当時のエピソードも披露。梶は自身の「ターニングポイントになった作品」だという「ギルティクラウン」のオーディションを受ける際に、「『ここで人生変えるんだ!』ぐらいの気持ち」でいたと明かし、「オーディションの資料をいただいたときから集と自分に共通点がすごくあったというか、自分の内面が描かれているキャラクターだと感じていた」と話す。
また「錚々たるメンバーが集まっていた」というアフレコ現場で自分に何ができるのかを考え、毎回高いハードルを自らに課していたと告白。「ギルティクラウン」の劇中で集が大切な存在を失う場面のアフレコが印象に残っているとして、「そのときの慟哭のお芝居は自分の中で準備していたものと違いました。監督が望んでいたものを超えたところにたどり着けたような感覚があって。事前に準備していたものでもなく、型にはまるのでもなく、自分がそのときに感じたものを出すことが面白い芝居に、そして作品やキャラクターとともに生きるってことにつながるんだ……みたいなことを教えてもらった。原体験みたいな感覚があったんです」と明かした。
畠中祐「生駒はやっぱり特別」
畠中は10年前を振り返り「必死でした!」とまず一言。「甲鉄城のカバネリ」で逞生役を務めた梶に「カバーしてもらってやっと現場が回っていた。本当に視野が狭くなってて」と苦笑する。一方で、「その視野の狭さが生駒の必死なところにつながっていたのかな」とも。
そんな畠中を見て梶は、「畠中くんが真っ直ぐに役に向き合う姿は生駒とリンクしていました。みんなで畠中くん、無名役の千本木(彩花)さんもそうですが、支えようとした現場でしたね」と、しみじみと話す。そしてそのサポートは畠中自身も察していたと明かし、「スタッフさんも含めて全員からそれを感じました」と笑顔に。「改めて観返したら喉がダメになっちゃう叫び方してて(笑)。当時は喉が枯れてなんぼだと思ってたし、実際に何度か喉は終わっちゃってました」と自虐しつつ、「でもそんな心意気でお芝居できる作品と出会えたこと、命を燃やせたのは特別なことでした。僕にとって生駒はやっぱり特別なんですよね」と、誇らしげな表情になる。
最後には「甲鉄城のカバネリ」10周年プロジェクトの一環で7月に公開された新規短編映像に触れ、「生駒を演じるときは自分の中で構えてる部分がポンっと取れるような感覚がするんですよね」と吐露。「僕自身プラス思考なときもあれば卑屈なときもあるんですが、そういう人間臭さを生駒を演じているときは許されるような感覚があります。飾らずに演じられる彼と再会できて、原点回帰の気持ちになって。『ああ、なんか帰ってきたなあ』と思えて、とてもうれしかったです」と話し、笑みをこぼした。
約80点の原画を展示する「ギルティクラウン×甲鉄城のカバネリ展」
「ギルティクラウン×甲鉄城のカバネリ展」は、本日から11月23日まで、東京・ギンザミライミュージアムで開催。チケットは全日完全日時指定制で、ローソンチケットにて販売中だ。物販では「ギルティクラウン」のいのり、「甲鉄城のカバネリ」の無名の描き下ろしイラストを使用したものをはじめ、多数のオリジナルグッズを販売。コラボカフェも併設されており、作品にちなんだコラボメニューおよびドリンクを味わうこともできる。
入り口で来場者を迎えるのは荒木監督、展覧会実行委員会によるメッセージ。ここを抜けると、「ギルティクラウン」と「甲鉄城のカバネリ」に登場するキャラクターの設定資料のパネルをずらりと並べたエリアに出る。集のパネルには梶の、生駒のパネルには畠中のサインが書かれているためお見逃しなく。
その奥には両作品の劇中で活躍する武器の設定資料が並べられた。「武器を作画するうえで大変だったシーンはありますか?」といった質問と、スタッフの回答を並べたパネルも見ることができる。意外な裏話が明かされているので注目だ。また同じエリアには「ギルティクラウン」のフォトスポットと、同作の鍵になるヴォイドにまつわる体験コーナーも設置されている。
先へ進むと、両作品合わせて約80点の原画が並ぶ一角に出る。ここに展示された原画は一切の撮影が不可となるため、目に焼き付けておこう。その隣のスペースには「ギルティクラウン」と「甲鉄城のカバネリ」の物語の軌跡を、大量の場面写真と名セリフとともに振り返ることができるパネルが展示されている。
「ギルティクラウン」と「甲鉄城のカバネリ」に欠かせないEGOISTの音楽にもフィーチャー
さらに先へ進むと現れるのが、作中の音楽を軸に構成される“音楽エリア”だ。EGOISTによる「ギルティクラウン」のオープニングテーマ「The Everlasting Guilty Crown」と、同じく「甲鉄城のカバネリ」のオープニングテーマ「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」の歌詞と場面写真で空間を構成。中央にあるモニターにはオープニングのアニメーションが放映されており、目と耳で作品を体感できる。
“音楽エリア”を抜けると、EGOISTが歌う映画「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」の主題歌「咲かせや咲かせ」をモチーフにしたフォトスポットが来場者をお出迎え。華やかな衣装に身を包んだ無名と写真を撮ることができる。同じエリアにはアニメーターの作業机を再現した展示も。荒木監督を筆頭に、メインスタッフたちのインタビューを放映するモニターも置かれている。
そして最後のエリアには関係者たちがメッセージを書き込むための寄せ書きスポットを用意。「ギルティクラウン」に出演した梶やいのり役を務めた茅野愛衣、「甲鉄城のカバネリ」に出演した畠中や無名役・千本木彩花ら関係者たちが寄せた直筆色紙も展示されている。色紙は撮影不可。原画と同じく目に焼き付けて帰ろう。
「ギルティクラウン×甲鉄城のカバネリ展」
期間:2026年10月30日(金)~11月23日(月・祝)
時間:11:00~20:00(※最終日は17:00閉場/最終入場は閉場の30分前まで)
会場:東京都 ギンザミライミュージアム
料金:一般1700円、高校生1300円、小中学生800円、グッズ付き入場チケット4000円