荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景に“創作の過程”聞いたインタビュー集
木村俊介によるインタビュー集「漫画の仕事」が、幻冬舎コミックスより発売された。同書には荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景という4人の女性作家が登場している。
木村は「はじめに」の中で、本書を「それぞれの作品群がお好きな方にも、描線と言葉で物語を作っていく方法論に興味がある方にも楽しんでいただけるような、『創作の過程』をお訊きした企画」と紹介。また「第一線の漫画家の方たちの声には、漫画について考える『精神的な糧』が詰まっている」と私見を述べ、「本書に出てくる言葉で言うなら、海野つなみさんが『ひねる』、いくえみ綾さんが『練る』、冬目景さんが『何度も消す』、そして、荒川弘さんが『ネタを回す』といった表現で伝えてくださったみたいに、漫画に対する考えを、つねに転がし続けている」、「そんな『現実とこすれあっている』とでもいう手ごたえに接することは、若い世代にとって、大事な刺激になりうるとも思う」と本書のねらいを話している。