左萱(サケン)の新連載「芭蕉の芽」が、実業之日本社のCOMICリュエル&COMICジャルダンで本日10月23日にスタートした。左萱からのメッセージと、伊坂幸太郎、マツオヒロミ、紗久楽さわによる推薦コメントも公開された。
同作は台湾で刊行され、同国の第14回金漫奨の年度漫画賞、日本では第18回日本国際漫画賞の優秀賞を受賞した「芭蕉的芽」の日本語版。1930年代、日本統治下の台湾に生きる学生たちが、自分たちの手で文学同人誌を作ろうと奮闘する姿を描く青春群像劇だ。本日公開された第1話には、高校に居場所がないと感じている台湾人の葉星橋と、のびのびと自由な学生生活を送る日本人・南城雲太郎が登場。2人の出会いが描かれた。
実業之日本社は創業130周年記念企画として、原書の発行元である蓋亞文化有限公司の協力のもと、「芭蕉の芽」の紙の単行本を刊行。左萱がほぼ全ページに加筆・修正を施した1巻と2巻が12月17日に発売される。各巻にはそれぞれ描き下ろしのカラーイラストを複数掲載する予定だ。また同作の公式サイトを開設。現在はメンテナンス中で、10月26日12時以降に再開を予定している。
左萱からのメッセージ
「葉」の生命力、「雲」の自由。
私が描きたかったのは、昭和の面影が残る台湾を舞台にした、 明るく、熱を帯び、そして燦然と輝く青春のひとときです。
伊坂幸太郎コメント
雲太郎の初登場シーンの、ぱっと青空が広がるような爽やかさに心をつかまれました!
主人公と雲太郎は、僕の小説に出てくる二人組のようで、「誰にも媚びず、心の中を自由に描く。それが俺たちの同人誌だ」と言うまっすぐさ、熱さに、はっとさせられました。
マツオヒロミコメント
1930年代の台湾の街や校舎などの描写がレトロでロマンチック!とても丁寧で愛情たっぷりに描き込まれていて、近代建築や昭和初期の雰囲気が好きな方はきっとツボをぐいぐい押されると思います。
舞台は日本統治時代の台湾、エリート校に通う少年少女が「自由」を旗印に、「自由」であるために新雑誌を創ろうと立ち上がる。抑圧の時代に生きる彼らが自らの手で自由を抱こうとする姿に勇気付けられます。
本と、自由を愛する全ての方に届けたい物語です。
紗久楽さわコメント
1930年代台湾の男子寄宿学校、漆黒詰襟学ランの男の子たちの友情に、生徒会、男装の美少女、文學の息吹き!ストームの猛り!!
かつて少女漫画で大好きだったものが、左萱先生のこの漫画にすべてあります。
若さと青春と時代のうねりを背負って、台湾人・葉星橋くんと日本人・南城雲太郎くんが繋がりあう姿が、いま最も私たちや世界が必要とする“文學”そのものではないでしょうか。