劇場アニメ「青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない」の公開記念舞台挨拶が本日10月18日、新宿バルト9で行われ、梓川咲太役の石川界人、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美、美東美織役の石見舞菜香、牧之原翔子役の水瀬いのりが登壇した。
10月16日に公開された「青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない」は、鴨志田一の小説「青春ブタ野郎」のアニメ化シリーズ完結編。物語は、謎に包まれた大人気ネットシンガー・霧島透子が自身の正体を桜島麻衣だと明かすところから始まる。その光景は、梓川咲太がクリスマスイブに見た夢と同じだった。麻衣の衝撃の告白を皮切りに、かつてみんなが夢で見たあり得ない出来事が次々と起こり続ける。書き換えられた世界を元に戻すため、咲太は霧島透子を探す。
イベントではMCの天津飯大郎の進行のもと、キャスト陣が一言ずつあいさつ。ついにシリーズ完結へ到達した胸中を問われた瀬戸は、「本当に美しい形でアニメーションとして締めくくられた」と感慨深そうに口にし、「胸に残る大切な気持ちを受け取っていただけたらうれしい」と呼びかける。続く石見は、前作「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」からの参加経験を踏まえつつ、「美織ちゃんの新たな表情や魅力的な一面が見られた。そのあたりを存分に楽しんでほしい」と注目ポイントを伝えた。
続いて、直前に完成映像を鑑賞した際の心境を聞かれた水瀬は、「原作のある作品で、完結まで映像化されることは本当に光栄なことです」と述べ、作品やスタッフ、原作者の鴨志田一への深謝を吐露。自身も作品を愛するファンの1人だと前置きし、「いちファンとして何を受け取れるか、というフラットな気持ちでフィルムを見つめていた」と振り返った。
次に石川が「僕は自分の芝居に絶対的な自信を持っているんですけど」と切り出すと、会場は大きな拍手と笑い声に包まれた。客席の反応に焦りつつも、咲太の感情表現に関しては試行錯誤を重ね、監督をはじめとする制作陣と議論を深めてきた経緯を説明。それだけに「自分が提示したアプローチで正しかったのだろうか」と、上映直前まで強い不安を抱いていたことを明かす。しかし鑑賞を終えた後は、「石川さんという役者がこう表現したんだな、と客観的に受け止められた」と告白し、「すごくスッキリした気持ちになれましたし、1人のブタ野郎としても気持ちよく完結を迎えられました」と晴れやかな表情で語った。
アフレコ時のエピソードに話が及ぶと、瀬戸はシリーズの歴史を重ねる中で修正指示が減っていった点に言及し、「麻衣という役を任せていただいている実感が湧いた」と回想。さらに今作における役作りとして、麻衣を咲太の一番のサポーターと位置付けた意図を明かす。出番のないシーンでも「咲太が駆け巡り、他のヒロインたちが悩んでいる時、麻衣さんは今何を思っているだろう? 咲太のどんな支えになっているのだろう?」と画面外にまで思考を巡らせたこだわりを打ち明けた。
同じく収録の思い出を問われた石見は、石川との掛け合いを中心に進んだ作業を振り返る。「いち視聴者として『青ブタ』を見ていた頃から大好きだったのが、テンポの良い会話劇でした」とシリーズの魅力を挙げ、今作での美織については「新しい美織ちゃんに出会えた感覚があり、どこかはじめましてのようなフレッシュな気持ちで演じさせていただきました」と役作りの背景を述べる。
水瀬はアフレコ現場について、「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」から続く咲太と麻衣の成長に触れながら「進み続ける時間軸の中に再び飛び込む緊張感はすごくありました」とコメント。「台本からも非常に重厚な完結の重みを感じた」と強調し、「このフィナーレに立ち会えた喜びが何より大きかったです」と作品への思いを語った。
自身のアフレコについて尋ねられた石川は、「今回、僕アフレコ中に座る時間がほぼなかったんですよ」と明かし、絶え間なくマイク前に立ち続けた結果「記憶がほとんど残っていないんです」と打ち明けて会場の笑いを誘う。水瀬からも「たしかにずっと背中を見ていた気がする」と同意された。咲太として頭をフル回転させながら演じ切れた理由について、石川は「後ろを振り返った時に『あ、みんながいる』と思えることが大きな安心感に繋がっていました。みんなが温かく見守ってくれたからこそ、最後まで走り抜けられました」と共演者への深い感謝を示した。
見どころの話題では、石見がPV公開時にも反響を呼んだ「透子を返して」という美織のセリフを挙げ、「どんな感情で発せられているのか注目してほしい」とアピール。瀬戸も「PVでは不安になる演出もありましたが、全体としてはすごく温かな答えを受け取れるお話になっています。そこも楽しみにしていただければ」とメッセージを送った。
イベントの結びには、石川が「TVシリーズからバトンを繋いできた作品が完結を迎え、感無量です。咲太として駆け抜けた日々は大きな財産であり、彼の選択や仲間との絆を最後まで演じ切れて幸せでした。観てくださる皆さんの心にずっと残り続けてくれたら、これ以上の喜びはありません」と温かい感謝を述べ、舞台挨拶を締めくくった。
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