劇場アニメ「どこよりも遠い場所にいる君へ」より、主人公・和希とヒロイン・七緒が自転車で島を駆け抜ける本編シーンがYouTubeで公開された。
和田純一が監督を務め、トムス・エンタテインメントがアニメーション制作を手がける「どこよりも遠い場所にいる君へ」。今回公開された躍動感あふれる自転車のシーンは、制作スタッフが試行錯誤を重ねた、特に作画に苦労したシーンの1つだという。作中にたびたび登場する自転車は、当初はCGで制作し、その動きに合わせてキャラクターを作画で重ね、サドルやペダル、ハンドルなどの位置や動きを合わせていく方法が採られていた。しかし坂道を上る場面や、画面の手前に向かって走ってくる場面では、CGの自転車と手描きのキャラクターを自然に合わせることが難しく、最終的には自転車もすべて手描きで作画することに。中でも作画スタッフを悩ませたのが、細かなパーツが入り組んだ自転車のカゴ。シーンによっては、カゴから前の部分のみCGを使用し、後ろ側は手描きにするなど、カットごとにCGと手描きを使い分けながら制作された。
また、和田監督自らが演出処理を担当した、こだわりの冒頭シーンに登場する自動車のデザイン画も到着。冒頭は1974年の街並みを白黒で表現したシーンとなっており、一瞬のみ映る自動車も当時の時代のものをCGで制作した。和田監督は「アニメっぽいケレン味を映画の導入としてどうしてもやりたくて」と思い入れを語り、原作者・阿部暁子も、1974年の街並みが映し出された冒頭について「『アニメ、ずるい!』と感動しました」とコメントしている。
「どこよりも遠い場所にいる君へ」10月9日全国公開。とある事情で都会を離れ、采岐島の高校に進学した月ヶ瀬和希と、1974年からやって来たという秋鹿七緒が出会ったことから物語が動き出す。和希役は石橋陽彩、七緒役は永瀬アンナが務めている。
映画「どこよりも遠い場所にいる君へ」
10月9日(金)全国公開
スタッフ
原作:阿部暁子「どこよりも遠い場所にいる君へ」(集英社オレンジ文庫)
監督:和田純一
脚本:桑村さや香
キャラクターデザイン・総作画監督:へちま
美術監督:大西穣
美術設定:坂本竜
撮影監督:木村俊也
色彩設計:歌川律子
編集:坂本久美子
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:中村弘二
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント/第6スタジオ
配給:松竹
製作幹事:松竹・ポニーキャニオン
製作:『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会
キャスト
石橋陽彩、永瀬アンナ、土屋神葉、上坂すみれ、羽多野渉、岡本信彦、松岡禎丞/ 藤木直人/ 玉木宏
©阿部暁⼦/集英社・『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会