舞台「銀河鉄道999」ビジュアルや主題歌披露、松本零士「夢みたい」と感激
松本零士原作による舞台「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」の制作発表記者会見が、本日3月27日に都内にて行われた。
会見には始めにプロデューサーの田口智博、脚本の坪田文、音楽監督の久保田修が登壇。田口プロデューサーは同作について、「原作が持つ世界観やメッセージ性を尊重したうえでオリジナルストーリーを書き加え、骨太な音楽劇の創造を目指します」と説明する。続いて原作者であり舞台の総監修を務める松本零士に加え、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、大山トチロー役の入野自由、リューズ役の矢沢洋子が登場。舞台のメインビジュアルが公開されると、松本は「涙が出るほどうれしいです」と感激した様子を見せた。
鉄郎役の中川は「キャプテン・ハーロックに憧れる16歳の少年・鉄郎が、母の仇を取るため、そして永遠の命を求めて銀河鉄道999に乗り込みます。35歳が16歳を演じます……期待していただけたら!」と笑いを交えて挨拶。メーテル役のハルカは「メーテルは私にとっても謎が多いです。研究しながら作っていこうと思います」、トチロー役の入野は「男の中の男、みんなが憧れる存在がトチローだと思います。鉄郎の導き手となる大事な役です。緊張もありますが、楽しんで演じていきたいと思います」とそれぞれ意気込みを語った。
「銀河鉄道999」について、松本は「私が18歳の頃、出版社に呼ばれて上京するときに乗った汽車がC62の48号で、これが49号までしかない汽車だったんです。それで『999』というタイトルを思いつきました」と振り返り、「『999』は1000に満たない未完成という意味です。そのときあの汽車に乗っていなければ、私の運命は違ったものになっていたかもしれない。この作品は私の青春です」と述懐した。
また会見では中川が作曲した同作の主題歌が、中川を中心としたキャスト陣により初披露される。歌声を聴いた松本は「胸に染みました。少年の頃からの夢を皆さんが実際に演じてくださる。本当に夢みたいです」と感慨深げにコメント。中川は楽曲について「旅立ちのその瞬間を歌った曲です」と明かした。
その後行われた囲み取材には、松本とキャスト陣が登壇。ハーロック役の平方が「ハーロックは寡黙な人物なので、歌ったり踊ったりというのはイメージできませんが、音楽劇でどのように表現できるのか楽しみながら作っていきたいです」と期待を寄せると、記者から松本に「ハーロックが歌っちゃっていいんですか?」との質問が飛ぶ。松本は「構わないです。自由に、好きにやってください。お任せしますので気楽にがんばってください」と平方にエールを送った。
最後に中川は「どのシーンとは言えませんが、実は舞台版のオリジナル要素として松本先生の役も登場するんです」と明かしながら、「映像や音楽、さまざまなクリエイターと共に作る総合芸術。劇場に銀河が生まれる瞬間に立ち会っていただければ」とメッセージを贈った。
「舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」の東京公演は6月23日から30日まで明治座、北九州公演は7月21日と22日の2日間、福岡・北九州芸術劇場大ホール、大阪公演は7月25日から29日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。
「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」
東京公演
日程:2018年6月23日(土)~30日(土)
会場:東京・明治座
北九州公演
日程:2018年7月21日(土)、22日(日)
会場:福岡・北九州芸術劇場大ホール
大阪公演
日程:2018年7月25日(水)~29日(日)
会場:大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
スタッフ
原作・総監修:松本零士
脚本:坪田文
演出:児玉明子
映像演出:ムーチョ村松
主催:舞台「銀河鉄道999」実行委員会
制作:Age Global Networks
キャスト
星野鉄郎:中川晃教
メーテル:ハルカ
機械伯爵:染谷俊之
リューズ:矢沢洋子
シャドウ:雅原慶
クレア:美山加恋
大山トチロー:入野自由
車掌:お宮の松
トチローの母、鉄郎の母、プロメシューム(声の出演):小野妃香里
アンタレス:塚原大助
クイーン・エメラルダス:凰稀かなめ(特別出演)
キャプテン・ハーロック:平方元基
アンサンブル:岡崎大樹、高木裕和、高橋里央、出口栄一、富田大樹、長尾哲平、中島大介、バレッタ裕、藤田勇紀、森内翔大、森田力斗、安里唯、池田美千瑠、新橋和、望月ちほ、安室夏、横関咲栄