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志村玲於(SUPER★DRAGON)の人生を変えたアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」

アニメ好きとして知られる著名人に、自分にとって「大切なアニメ」「特別に思い入れのあるアニメ」について語ってもらう連載「私の人生を変えたアニメ」の第9回に、SUPER★DRAGONの志村玲於が登場した。志村が“人生を変えたアニメ”として選んだのは「コードギアス」シリーズ。バスケ一筋のスポーツマンだったという志村を、アニメオタクに変えたという「コードギアス」の魅力を語るとともに、その後のアニオタ人生を彩ってきたアニメについて語ってもらった。

取材・文 / 増田桃子 撮影 / 武田真和

バスケ一筋のスポーツマンをアニオタに変えた「コードギアス」

人生を変えてくれたアニメは「コードギアス」シリーズです。初めて観たのは中学1年の頃だったかな。当時、マンガやライトノベルを山のように持ってるアニメの師匠みたいな友達がいて、彼から「『コードギアス』を一度観てくれ。神アニメだから」と薦められて観たのがきっかけでした。もともとバスケ一筋!みたいなスポーツマンだったんですが、「コードギアス 反逆のルルーシュ」を観てからアニメにドハマリして。アニオタ人生の始まりですね(笑)。好きなアニメはほかにもたくさんあるんですが、自分をアニメの世界に飛び込ませてくれたという意味で、「コードギアス」は特別ですし、作品に対して感謝の気持ちが強いです。

何が刺さったのかというと、僕めちゃくちゃ厨二病なんですよ(笑)。ギアスっていう特殊能力を使って人がロボットに乗って戦うなんて、男の子みんな好きじゃないですか。「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」という有名なセリフがあるんですが、めちゃくちゃよくて。気楽に見て笑って終わりっていう感じではない、ちゃんと内容も濃いアニメが好きですね。

頭がぐちゃぐちゃになった「エヴァンゲリオン」

同じぐらい印象に残ってるのは、「エヴァンゲリオン」ですね。友達が海に行った帰りの車の中で、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を流してくれたんですが、釘付けになっちゃって。「コードギアス」は機体が破壊されてもコックピットさえ無事だったら人間は無事だったんですけど、「エヴァンゲリオン」って攻撃がそのまま人間のダメージになるじゃないですか。搭乗者もみんな少年少女ですし、そこにも衝撃を受けました。戦闘シーンも「エヴァ」でしか見たことない動きというか、エヴァって人間っぽい動きをするんですよね。それがまた気持ち悪くて、でもカッコよくて。そこからレンタルビデオ屋に走って「序」を観みました。

「Q」は劇場で観たんですけど、正直、最初ははてなマークでしたね(笑)。サードインパクトが起きた後の世界だけど、一体何か起きてるのかすぐには理解できなくて。その後、何を思ったのか昔のTVシリーズを観たんですが、さらに頭がぐちゃぐちゃになりました(笑)。僕はアスカが一番好きなキャラなんですけど、アスカの名前違うし。こんな作品を作れる庵野(秀明)さんに恐怖を感じました(笑)。そこから「この人は一体何を考えているんだろう?」って思って、庵野さんの作品をいろいろ観た覚えがあります。

「カネキ君が喰べながら カネキ君を喰べたい」に衝撃

今日持ってきたお気に入りのグッズは「東京喰種 トーキョーグール」の、金木と月山のアクリルスタンドです。普段、あまりグッズは買わないんですが、去年「東京喰種EX.」というイベントで記念に買いました。当時、一緒に舞台をやっていた赤澤遼太郎くんも「東京喰種」が好きだったので一緒に行ったんですが、すごく楽しくて。それまではアニメイトに行くのもイベントに行くのも1人だったんですが、同じ作品が好きな仲のいい人と行くとめちゃくちゃ楽しいんだなって思いました。

「東京喰種」もまさに厨二病心に刺さった作品ですね(笑)。まず喰種(グール)っていう生き物に惹かれました。主人公の金木は、人間からグールっていう別の種に変わるじゃないですか。人間としての価値観とグールとしての価値観に揺れる葛藤や、いろんな反発と矛盾を抱える。お互いにとっての“正義”があるがゆえに、わかり合えないから戦ってるんですよね。そういう深いテーマにも引き込まれました。

月山が「カネキ君が喰べながら カネキ君を喰べたい」って言うシーンはだいぶ衝撃的で。何を言ってるんだろうと思いつつ、月山が一瞬で好きになりました。こんなぶっ飛んでるキャラなかなかいないですよね。月山には月山の美学があって、それを絶対譲らないために戦うのは彼なりの矜持なんだろうし、それを守ってる姿はカッコいいなと思うと同時に面白いキャラクターだなと感じました。

宮野真守の仕事に対する姿勢に影響を受けた

主人公よりはちょっと奇抜なキャラが好きなんですよね。奇抜なキャラって一見すごい才能があるって思われがちですけど、実は主人公以上に努力して主人公に追いつこうとしている部分もあるなと感じていて。そのがんばろうとしている姿勢が好きなんです。「エヴァ」でアスカが好きなのもそういう部分だと思うし、「コートギアス」は特に推しはないと思ってたんですけど、強いて言うならオレンジ(ジェレミア)かな。……考えてみると月山に似てるな。やっぱり似たキャラを好きになるのかもしれない(笑)。

あと僕、月山役を演じていた宮野真守さんがめちゃくちゃ好きで。舞台とかライブとかも観に行かせてもらってるんですけど、何事も全力でやっている姿勢が好きなんですよ。声優活動だけじゃなく音楽活動だったりお芝居だったり、触れ合える場を増やしてる印象があって。そういう姿って見てる人たちの希望になると思うし、アイドルだなって思ったりして、僕も参考にさせてもらってます。

自分の人生とは違った別の人生を観せてもらってる感覚

ここ数年でめちゃくちゃドハマりしたのは「86―エイティシックス―」ですね。白系種とその他の有色種を描くSF作品で、白系種の世界の中では「今日も戦死者 0」というニュースが流れる一方、人間扱いされない有色種たちは毎日誰かが死んでる。そういう世界観で白系種のお嬢様が有色種の人たちの士官になるんです。けっこう難しい題材なのでいろいろと考えさせられる作品なんですが、それ以上に、見てる人間の視点が違うとこんなに世界が違うんだと感じた作品でした。

アニメを観る理由って人それぞれだと思うんですよ。例えば絵が好きだとか声優さんが好きだとか、ちょっとコアなところまで行くと制作会社が好きとか、いろいろあると思うんですけど、僕が一番重視するのはストーリー性なんです。世の中に何かを訴えかけてる作品が好きで、そこで観るアニメを決めてるところがあります。3話ぐらいまで観て、物語が動き始めて面白いなと思ったらその先も見るし、3話までにそういう動きがなかったら観ないこともありますね。

僕にとってアニメって、自分の人生とは違った別の人生を観せてもらってる感覚です。自分は経験してないけど、作品を通していろんな考え方や価値観を知る機会になっているので。経験するのって難しいじゃないですか。物理的に経験できないこともたくさんありますし、経験しなくてもいいこともある。そういったことをアニメを観て考えて補完するみたいなことがあります。もしアニメを観てなかったらもっと頭の硬い、つまらない人間になっていたんじゃないですかね(笑)。

志村玲於(シムラレオ)

1999年1月29日生まれ、東京都出身。9人組ミクスチャーユニットSUPER★DRAGONのメンバー。7月15日に両A面シングル「Call Me Asap / NUMBER」をリリースした。「Call Me Asap」は、TVアニメ「神の雫」の第2クールオープニングテーマ、「NUMBER」はTVアニメ「ダイヤのA actⅡ -Second Season-」のエンディングテーマ。また9月24日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)、9月27日に大阪・Zepp Osaka Baysideでファンイベント「DRA FES 2026」が開催される。

SUPER★DRAGONが冠を務める番組「スパドラ★クエスト」が、毎週土曜日25時45分~26時15分にフジテレビほかで放送中。