末次由紀による初の原画展「ちはやふるの世界 ~末次由紀 初原画展~」が、明日3月23日から4月1日まで東京・西武池袋本店にて開催される。それに先がけ本日3月22日、内覧会が行われた。
まず会場に入ると、末次からの挨拶が書かれたパネルがお出迎え。「これまで、いい時も悪い時も見守ってきてくれたみなさん、みなさんに会うために開く原画展です。どうか、隅々まで楽しんでいってください」と温かな言葉が綴られている。一歩進むと、BE・LOVE(講談社)の表紙を飾った「ちはやふる」のカラーイラストがピンクの壁一面にずらりと並ぶ。カラーイラストの間には、数々の名シーンのパネルが展示された。
次は、単行本のカバーイラストが飾られたコーナー。表紙はアナログで描いた人物に、アナログで描いたモチーフをデジタルで合成させたもので、1つの額の中に人物とモチーフのイラストがそれぞれ収められている。「まさかヒョロくんを描かせてもらえるなんて……」「栗というものを一度カラーで描いてみたかったんです……。たのしかった……」といった、末次直筆のコメントも原画と共に見ることができる。
また会場では、本展のキービジュアルの制作過程を映した映像も公開。末次の解説付きで、“人物の薄い色から順に着色する”などのこだわりが語られる。カラーイラストだけでなく、「ちはやふる」の第100首(話)にスポットを当てたコーナーも。ここでは「パラパラとめくってほしくて最低限のカバーにしてもらいました」という思いが込められたネームノートの実物も手にとって楽しめる。
進んだ先には「小説 ちはやふる 中学生編」関連のイラストやファンから届いたグッズ、企業とのコラボレーションイラストが。末次の仕事場を再現したコーナーや、「ちはやふる」の30周年を記念し、多数の作家から寄せられたトリビュート色紙も展示される。映画とアニメのキャストから届いたお祝いコメントの前には、インパクト大のスノー丸が登場した。
さらに原画展では、千早、太一、新の3人と記念撮影ができるフォトスポットも。2つ用意されたうち、入り口側の1つは描き下ろしのイラストが用いられてる。ここでは太一と新に肩を組まれるような写真を撮ることができ、末次は「左には太一、右には新で楽しんでください」とオススメする。
「ちはやふる」だけでなく、「ハルコイ」「クーベルチュール」などの原画も本展の見どころの1つ。物販ではチョコレート入りの巾着や、ロールふせん、一筆箋、メモ帳が展開され、出口には自分だけの千社札を作れるマシンも用意された。
「ちはやふるの世界 ~末次由紀 初原画展~」は東京での開催を終えた後、4月4日から16日まで大阪・あべのハルカス近鉄本店、5月9日から21日まで愛知・名古屋栄三越で実施。会場では「ちはやふる」を中心に初公開となる原画を約130点が展示され、数々のコーナーが展開される。
「ちはやふるの世界 ~末次由紀 初原画展~」
東京会場
会期:2018年3月23日(金)~4月1日(日)
時間:10:00~21:00(※入場は閉場の30分前まで、3月25日は20:00、4月1日は18:00閉場)
会場:西武池袋本店
料金:一般・大学生・高校生800円、 中学生500円
大阪会場
会期:2018年4月4日(水)~4月16日(月)
時間:10:00~20:00(※入場は閉場の30分前まで、4月16日は17:00閉場)
会場:あべのハルカス近鉄本店
料金:一般・学生800円、中学生500円
名古屋会場
会期:2018年5月9日(水)~5月21日(月)
時間:10:00~19:30(※入場は閉場の30分前まで、5月21日は18:00閉場)
入場料:一般・学生800円、 小・中学生400円
会場:名古屋栄三越
(c)末次由紀/講談社