マンガ大賞2018は板垣巴留「BEASTARS」に決定

「BEASTARS」1巻

マンガ大賞2018の結果発表と授賞式が、本日3月22日にニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。大賞に選ばれたのは、板垣巴留「BEASTARS」。

週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載中の「BEASTARS」は、二足歩行の肉食動物と草食動物が共生する世界を舞台とした“動物版ヒューマンドラマ”。演劇部に所属する気弱なハイイロオオカミ・レゴシを軸に、種族を超えた恋や相容れることのない対立、学園で起きた食殺事件などを描く群像劇だ。板垣による初の連載作品で、宝島社から刊行された「このマンガがすごい!2018」のオトコ編では第2位に選ばれ、第21回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門では新人賞を受賞。単行本は7巻までが刊行されている。

マンガ大賞2018の対象作品は、「2017年1月1日から12月31日までの間に単行本が発売された作品のうち、過去にマンガ大賞を受賞した作品を除く最大巻数が8巻までのマンガ作品」。本年度より最大巻数が8巻相当までの電子書籍も対象となった。これらの作品を対象に1次選考が行われ、最終選考作品を選出。選考委員が1位から3位までを選定し、ポイント制での集計を経てトップに輝いた作品を「マンガ大賞」としている。

11回目となる今年は「BEASTARS」のほか、杉谷庄吾【人間プラモ】「映画大好きポンポさん」、大童澄瞳「映像研には手を出すな!」、堀尾省太「ゴールデンゴールド」、九井諒子「ダンジョン飯」、白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」、コナリミサト「凪のお暇」、大今良時「不滅のあなたへ」、つくしあきひと「メイドインアビス」、白井カイウ原作による出水ぽすか「約束のネバーランド」、猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」、森田るい「我らコンタクティ」の12タイトルがノミネートされていた。

「誰かに薦めたいと思う“今一番フレッシュなマンガ”」をコンセプトに創設されたマンガ大賞。第1回目の2008年には石塚真一「岳 みんなの山」が最多票を獲得。2009年には末次由紀「ちはやふる」、2010年にはヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」、2011年には羽海野チカ「3月のライオン」、2012年には荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」、2013年には吉田秋生「海街diary」、2014年には森薫「乙嫁語り」、2015年には東村アキコ「かくかくしかじか」、2016年には野田サトル「ゴールデンカムイ」、2017年には柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」が大賞に選ばれてきた。