コミックス・ウェーブ・フィルムの最新作となる短篇アニメーション映画「しらぬひ」に、メインキャストとしてあの、花澤香菜、三木眞一郎が出演。キャラクターボイスが聴ける予告編が公開された。
8月21日に劇場公開される「しらぬひ」。熊本の海辺の町で暮らす10歳の少年・湊(みなと)は、幼少期に母が出ていってしまって以降、酒に溺れる父と2人きりで息をひそめるように生きていた。彼の唯一の心の拠り所は、海辺の祠に宿る少女の神さま・べんちゃんと過ごす時間。湊にとって彼女は唯一本心を話せる存在だったが、児童養護施設に一時保護されることが決まっており、べんちゃんとの別れの時間が迫っていた。監督を新鋭・片野坂亮が務め、音楽は「ユーリ!!! on ICE」などで知られる梅林太郎が手がける。
あのは主人公の湊役を担当。花澤は湊に優しく寄り添うべんちゃん役、三木は妻への思いをこじらせたまま、湊と向き合うことができない彼の父親・マサル役を演じる。この発表に合わせ、あの、花澤、三木、片野坂監督からはコメントが到着した。
予告編には、青葉市子と梅林が制作した主題歌「しらぬひ」を使用。母親が幼い湊に「お母さんね、くじらになってみたいの。湊だったら何をお願いする?」と語りかけるシーンや、「母ちゃんがさ、神様の光だって言ってた。本当かな?」とつぶやく湊に対し、べんちゃんが「お願いを叶えてくれるよ。湊の心の奥の、本当の気持ちなら」と答える様子、酒に溺れた父・マサルが、悪態とともに湊が大切にしている母のピアスを何度も踏みつけ粉々に砕いてしまう場面などが映し出される。
あの(湊役)コメント
主人公、湊役を演じさせていただきました。少年の声を吹き込むのは初めてで挑戦的でしたが、子供でありながら子供らしくいることのできない環境に身を置く10才の揺れ動く感情を精一杯演じさせていただきました。ぜひ劇場でご覧ください。
花澤香菜(べんちゃん役)コメント
不器用に懸命に生きている湊の姿を、ただひとり見守っているべんちゃん。美しい映像とは対照的に、湊の孤独や恨みに胸が痛みます。観ている皆さまにも、べんちゃんと一緒に彼の隣にいてあげてほしいです。場面によって、神々しかったり親しみやすいお姉さんだったり印象が変わるべんちゃんですが、彼女が何者なのかにも注目してみてください!
三木眞一郎(マサル役)コメント
「生き方」ではなく、「生きる」というコトに、向き合わされる作品だと思います。
収録現場も緊張感に溢れておりました。
多くの方に届くと嬉しいです。
片野坂亮(監督)コメント
はじめまして、監督の片野坂亮です。本作の登場人物たちは、心のどこかで愛を求めながらすれ違い続け、やがて自分でも止められない衝動へとたどり着いていきます。
願いは祈りであると同時に、誰かを縛り続ける呪いでもある。痛みを抱えながら、それでも生きようとする彼らの声にならないものを描きたい。キャストの皆さまにはその思いをお伝えし、収録に臨みました。
湊役のあのさんは、湊の胸の奥にある怒りや憎しみ、そしてそこに秘められた優しさを、まっすぐに表現してくださいました。収録を重ねる中で、その声は痛みに立ち向かう湊そのものになっていき、感情を瞬時に声へ乗せていく表現力に何度も驚かされました。
べんちゃん役の花澤香菜さんには、本編では語りきれない背景や、湊に向けている感情についてお伝えしました。友達のような無邪気さ、姉のような距離感、母のような包容力、そして神さまとしての静けさ。そのすべてを、ひとつの存在として丁寧に宿してくださいました。
マサル役の三木眞一郎さんには、セリフの端々から見え隠れする父性を通して、あらためて彼が湊の父であることに気づかせていただきました。決して単純な悪ではなく、弱さや歪みを抱えた一人の人間として、マサルという人物に確かな体温を与えてくださいました。
また、ここにお名前を挙げきれない多くのキャストの皆さま、スタッフの皆さまの支えがあって、『しらぬひ』は形になりました。
この映画が、誰にも言えない気持ちを抱えたまま夜を越えている誰かの心に、少しでも届くことを願っています。
短篇アニメーション映画「しらぬひ」
2026年8月21日(金)より東京・新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
スタッフ
原作・脚本・監督:片野坂亮
音楽:梅林太郎
主題歌:青葉市子
アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作:しらぬひ製作委員会
配給:ギャガ
キャスト
湊:あの
べんちゃん:花澤香菜
マサル:三木眞一郎
(c)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会