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第30回手塚治虫文化賞 マンガ大賞は児島青「本なら売るほど」

朝日新聞社が主催する第30回手塚治虫文化賞の受賞作が発表され、年間を通じて最も優れた作品に贈られるマンガ大賞は、児島青の「本なら売るほど」に決定した。

「本なら売るほど」は青年が営む古本屋・十月堂にさまざまな客が訪れ、本が人々の縁をつないでいく物語。2023年9月よりハルタ(KADOKAWA)にて連載され、単行本は3巻が刊行されている。「マンガ大賞2026」大賞、「このマンガがすごい!2026」オトコ編第1位などにも選ばれている。

斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈られる新生賞は、超巨大怪獣の死骸の解剖調査を行う怪獣学者を描く「怪獣を解剖する」のサイトウマド。サイトウは突き抜けた設定の中でエンタメ性と社会性を両立させた高い技量が評価された。短編、4コマ、1コマなどで優れた成果をあげた作品・作者に授与される短編賞は、日常の中でふと出会う思いを描いた「あたらしいともだち かわじろう短編集」のかわじろうに決定した。マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞には、昭和19年、太平洋戦争末期のペリリュー島で生きた若者たちを描く「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」の武田一義。マンガ本編と映画版が見せた戦争表現の新境地と、戦後80年の年に放った反戦平和の力強いメッセージが称えられている。

贈呈式は6月11日に東京・有楽町朝日ホールで開催。贈呈式後は手塚の長女・手塚るみ子、選考委員のトミヤマユキコ、矢部太郎、ガリットチュウ・福島善成らが手塚治虫の魅力を語り合うトークイベントも行われる。式には一般参加者350人を無料招待。来場者には受賞者の描き下ろしやメッセージ、選考委員の選評を収めた記念小冊子とオリジナル記念ピンバッジがプレゼントされる。申し込みの締切は5月15日までだ。

第30回手塚治虫文化賞贈呈式・記念トークイベント

日時:2026年6月11日(木)14:00~16:30
会場:東京都 有楽町朝日ホール
出演:手塚るみ子、トミヤマユキコ、矢部太郎、福島善成(ガリットチュウ)