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「パトレイバー EZY」千葉繁のセリフに上坂すみれが感激、樋口真嗣の参加も明かす

アニメ「機動警察パトレイバー EZY File 1」の完成披露舞台挨拶が、本日4月23日に東京・新宿ピカデリーにて開催され、出渕裕監督、久我十和役の上坂すみれ、天鳥桔平役の戸谷菊之介、さらにサプライズで斯波繁男(シバシゲオ)役の千葉繁が登壇した。

「機動警察パトレイバー EZY」は「機動警察パトレイバー」シリーズの新作アニメ。2017年の製作発表から約9年の時を経て、5月15日より全8話、全3章構成で順次劇場公開される。冒頭の挨拶では出渕監督が「長い間お待たせしてしまって申し訳ございません!」と謝罪しつつ、「時間がかかった分だけ、楽しい作品になっているんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか?」と鑑賞後の観客に呼びかけると大きな拍手が沸き起こる。さらに「メンバーが変わっても、変わらず『パトレイバー』であるという作品を目指して作りました」と作品へ込めた思いを伝えた。

初期のOVA「機動警察パトレイバー アーリーデイズ」から数えて今年で38年。この日も「パトレイバー」と長きをともにした“筋金入りのファン”が集まった。一方で、この作品で初めて「パトレイバー」に触れるという観客も。出渕監督は作り手側としては「パトレイバー」は終わった作品だと認識していたと告白し、「もう一度羽ばたくことができたのはよかったです。初めての人も含めて、これだけの人に観に来てもらえて感無量です」と話した。

もともと「パトレイバー」のファンだったという上坂は、新作の発表にいちファンとしてワクワクしていたと話す。続けて「『まさかイングラム1号機のフォワードになれちゃうなんて!』とうれしかったです」と笑顔を見せる。さらに台本を読んだ際のことを振り返り、“パトレイバーイズム”を感じたと伝えた。また「イングラムがいてもいなくても面白いけど、いるとより素晴らしい」と“パトレイバーイズム”を言語化すると、出渕監督も「そういうもんです『パトレイバー』は」と同意して笑っていた。

一方で戸谷は「機動警察パトレイバー EZY」のオーディションをきっかけに「パトレイバー」に初めて触れたことを明かす。「アニメ的な演出の部分で引き込まれた」と戸谷が感じた「パトレイバー」の魅力を話し、合格後は出演できる喜びを噛み締めていたそう。また「パトレイバー」ならではの軽妙な会話劇にも触れ、「会話劇は役者としての腕も試される部分もあったので、覚悟を持って現場に行っていた」と収録時のことを振り返った。

初期のOVAから実写版まで数々の「パトレイバー」シリーズに出演してきた千葉。今作では過去シリーズにも登場した斯波繁男(シバシゲオ)役を演じる。これまでカタカナで表記されてきた斯波繁男だが、今作で初めて漢字があてられた。

観客にサプライズで登壇した千葉は、「特車二課に就職してよかった」「正装として初めてスーツを着ました」と斯波繁男として挨拶し、会場を笑いで包む。改めて千葉として感想を述べる場面では「レイバーがまったく活躍しない。最高です」と独特の切り口で作品を褒めた。千葉との収録について上坂は「本物の『へロー』が聞けて、本当にお腹いっぱいでした」と、ファンらしく「機動警察パトレイバー the Movie」でのシバのセリフを持ち出して、喜びを伝えていた。

作中ではコンビを組む、上坂演じる十和と戸谷演じる桔平。戸谷は収録について「上坂さんが十和を思いっきりやってくださって返しやすかったです。その辺りの2人のコンビネーションはうれしいなと思いました」と話す。千葉も「2人の会話は本当に漫才みたい。パワーがあるし、セリフがナチュラルでいいんですよ」と演技について褒める。また戸谷は千葉との収録を「アドリブをたくさん入れていてワクワクした」と振り返り、千葉から「あんまりやりすぎないように(笑)」とアドバイスを受けていた。

ネタバレ満載で盛り上がった舞台挨拶では、出渕監督が、映画監督の樋口真嗣も今作に絵コンテで参加していることを明かし「エンディングの最後まで席を立たずに観てほしい」と話す。さらに「機動警察パトレイバー」の企画を立ち上げたクリエイター集団・HEADGEAR(ヘッドギア)全員の名前をクレジットとして出したかったと出渕監督が語り、過去の劇場版では監督も務めた押井守の名前も、とある肩書きでクレジットされていることが伝えられた。

最後の挨拶では千葉が「親戚、お友達、みんな呼んでいただいて、応援してください」とファンに呼びかける。戸谷は「僕の同年代の人にも響くと思う」と、自身のように「パトレイバー」に初めて触れる人にも作品を届けたいと熱い思いを伝えた。

上坂は「皆さんの応援があれば、『パトレイバー』のお話は無限に作れる」と、ロボットものながらさまざまなアプローチのエピソードがある「パトレイバー」のポテンシャルに期待。出渕も上坂の言葉に「確かに」とうなずき、「パロディ、ファンタジー、ポリティカルフィクション、ハードな話からソフトな話までいろんなアプローチができる。レイバーが出ていなくても楽しいというのはそういうところがある」と、この日の上坂や千葉の言葉も拾って「パトレイバー」の魅力を改めて話す。さらに「昨今の作品には“読み切り感”のあるものが少ない気がする。そういう意味では若い人にも新鮮に受け止めてもらえたらうれしいです」と続け、イベントを締め括った。

「機動警察パトレイバー EZY(イズィー)」

「File 1」2026年5月15日(金)劇場公開:「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」
「File 2」2026年8月14日(金)劇場公開:「ワインと銃弾」「あさき夢みし」「恋のサバイバル」
「File 3」2027年3月劇場公開:「おもちゃの国・前編」「おもちゃの国・後編」

スタッフ

HEADGEAR PRESENTS
監督:出渕裕
脚本・シリーズ構成:伊藤和典
キャラクター原案:ゆうきまさみ
コスチュームデザイン協力:高田明美
キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤嵩光
演出:海宝興蔵
メカニカルデザイン:海老川兼武・渭原敏明
ディスプレイデザイン:佐山善則
美術:菊地正典・秋山優太
色彩設計:伊藤由紀子
撮影監督:大河内喜夫
編集:仙土真希(REAL-T)
CG監督:森泉仁智
CG制作:GAZEN・J.C.STAFF CG部
音響監督:若林和弘
音響効果:山田香織
音響制作:マジックカプセル
音楽:川井憲次
エグゼクティブプロデューサー:真木太郎
プロデューサー:町田有也
アニメーションプロデューサー:松倉友二(J.C.STAFF)
アニメーション制作:J.C.STAFF
プロデュース:GENCO
配給:松竹ODS事業室・バンダイナムコフィルムワークス
製作:機動警察パトレイバー EZY製作委員会

キャスト

久我十和:上坂すみれ
天鳥桔平:戸谷菊之介
平田紗季:小清水亜美
間昭彦:小林親弘
柳井雄太:佐藤せつじ
柚木八久万:松村柚芽
佐伯貴美香:林原めぐみ

(c) HEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会