KADOKAWAが、育成・制作一体型の新アニメスタジオ・KADOKAWAクリエイターズの設立を発表。若手クリエイターの育成を行いながら、KADOKAWAグループ作品の原画・動画制作を担う場として4月より本格稼働する。
設立の背景にあるのはアニメ業界における、若手クリエイターの定着率の低さや育成機会の欠如といった課題。業界全体の人材不足により外部スタジオのリソース確保が年々困難になる中で、KADOKAWAは高品質なIPを安定的に届け続けるために、自社で主体的に人材を育み、安定した制作基盤を維持することが不可欠であると捉えている。
KADOKAWAクリエイターズの特徴はまず、若手クリエイターが実際の制作現場での実務を通じて技術を修得する“育成・制作一体型”のスタジオであるという点。熟練者・若手双方のクリエイターが在籍し、実務を通じて熟練者から若手が直接技術を学べる仕組みを構築し、プロのノウハウを体系的に習得する。またスタジオ単体としても、KADOKAWAグループ作品の原画・動画制作を担う、高品質な制作拠点として機能させていく。また若手人材を社員として雇用し、安定した生活基盤を保障。さらに最新のデジタル制作設備を完備するほか、スタジオ・動画工房の知見を凝縮した「アニメータードリル」などの独自のプログラムも導入する。
今後はグループ内の教育機関とも密接に連携し、教育機関からKADOKAWAクリエイターズ、そして各制作スタジオへとつながるグループ独自の一気通貫の人材育成エコシステムを確立したいと表明。1人ひとりの長期的なキャリア形成を支援するほか、若手中心の内製化比率を高めることで、強固な自社制作ラインを確保していくとしている。
菊池剛(KADOKAWA執行役 Chief Studio Officer)コメント
KADOKAWAのアニメ事業が拡大する中、その根幹である制作現場の体制強化は急務です。新設するKADOKAWAクリエイターズは、単なる拠点の増設ではなく、新構想『創る人をつくる。創る所をつくる。』の中核を担う『人』への戦略的投資です。ここを起点に、グループや関連の教育機関から制作現場へと人材が循環するエコシステムを構築し、持続可能で高品質な制作体制を強固なものにしてまいります。
夏目公一朗(KADOKAWAクリエイターズ 代表取締役社長)コメント
当社は、KADOKAWAアニメ作品の礎となる作画を主に担当するスタジオです。その名が現すように、経験豊かな多くのアニメクリエイターが活躍しながら、積極的に新人を育てていきます。作りながら学び、プロのクリエイターとしての技術やスピードを培うことができるスタジオです。意欲ある新人の皆さんの参加を待っています。