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梶裕貴プロデュース「そよぎEXPO」、人間とAIの共存を目指し第一歩刻んだ3Dライブ

声優・梶裕貴がプロデュースする音声AIプロジェクト「そよぎフラクタル」の3Dライブ「梵そよぎ1stEXPO『0rigin』」が、本日3月8日に東京・東京ガーデンシアターで開催された。本記事では昼公演の模様をレポートする。

多彩な楽曲に、同じ声を持つ2人による朗読劇も

「そよぎフラクタル」は梶の声をもとに開発された音声合成ソフト「梵そよぎ」を軸に、AI技術とクリエイティブの融合を模索するプロジェクト。梶が声優活動20周年を迎えた2023年に発足し、自らプロデューサーを務めている。その背景にはAIの急速な普及に伴う“声の権利”の課題があり、梶は公式ソフトの展開を通じて、“正しい音声AIの在り方”を提示することを目指す。「梵そよぎ1stEXPO『0rigin』」では3Dモデル化されたキャラクター・梵そよぎが、「そよぎEXPO」のために多くのアーティスト陣により書き下ろされたオリジナル楽曲やカバー楽曲を披露した。

ライブは幻想的な映像とライティングが会場を包み込み、観客を一気にその世界観へと引き込んでいく「0rigin」から幕開け。「環世界」「v01cez」ではダンサーとともに歌い踊ると、そよぎは「この『そよぎEXPO』のために素晴らしい楽曲を書き下ろしてくださったアーティストの皆様、クリエイターの皆様に心から感謝いたします。そしてお集まりの皆さん、本日は誠にありがとうございます! 皆さんと一緒に、最高のイベントを創っていきたいと思っています!」と挨拶した。続けて「Heartfelt」「雫花に梵」「聲の唄」と、アルバム「0rigin」収録の書き下ろし楽曲を次々と披露していった。

梶とそよぎ、同じ声を持つ2人による朗読劇「ONE IN TWO」も披露。生演奏と映像演出とともに紡がれる物語に、観客も食い入るようにステージを見つめた。「Curtain Call」ではオーケストラのストリングスとともにしっとりと歌い上げ、TVアニメ「忘却バッテリー」のオープニングテーマ「ライラック」では、イントロに合わせてそよぎがギター演奏を披露するというサプライズも。梶の盟友・下野紘が制作した「電波Jack」ではキャッチーなメロディと「ガラガラのグルグル ニコニコのゴロゴロ」というフレーズに合わせ、観客もそよぎと同じ振り付けを楽しみ、その後も「ねむねむびよりzZZ」「I WANNA KNOW」と多彩な楽曲が続いた。

生アフレコには盟友たちが参加

「梵そよぎ4コマまんが劇場 生アフレコ」コーナーには梶をはじめ、山下大輝、岡本信彦、寺島拓篤、下野紘、浦和希が登壇。種田優太による新作脚本のもと、梶と旧知の間柄であるキャスト陣による公開生アフレコが展開された。トークコーナーではキャスト陣、そして会場のファンからそよぎへ質問が寄せられ、AIと人間による交流を楽しんだ。

ライブ後半、「神がかりときめキュン!」では家族型ロボットの「LOVOT(らぼっと)」たちがダンサーとして参加し、そよぎとともに会場を盛り上げる。そして再び梶が登場すると、梶のオリジナル曲「HOME」、ヒグチアイによるTVアニメ「進撃の巨人 The Final Season Part 2」エンディングテーマ「悪魔の子」をそよぎとともにデュエットでパフォーマンス。本編ラストは、Revo(Sound Horizon / Linked Horizon)が手がけた壮大なナンバー「千年後のボクへ」で締めくくられた。

アンコールでは、梶裕貴の1stシングルであり、梵そよぎのカバーMVプロジェクト第1弾の楽曲でもある「sense of wonder」を披露。ステージに現れた梶は、「クラウドファンディングを通じて、皆さんと一緒にコンピレーションアルバム『0rigin』を形にしてきた半年間。そして今日3月8日、この3Dライブ『そよぎEXPO』という形でお届けするまで本当に濃厚な1年間でした。出演してくれたキャストや奏者の皆さん、そして何より、今日ここにお越しくださった皆さん1人ひとりの力がなければ、この光景は実現しませんでした。心から感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました」とファンへの感謝を語った。

さらに、プロジェクトが掲げる理念についても言及。「『人間とAIの共存』という、僕が目指したい新しいエンタテインメントの形を、皆さんにお届けできていたらうれしいです。ですが、今回はあくまで通過点。『0rigin』という名の通り、ここがむしろ出発点であり、原点だと思っています。これから一緒に、この『そよぎフラクタル』というプロジェクトを盛り上げていってくださる……そんな“共犯者”に、皆さんもなっていただければうれしいです!」とさらなる「そよぎフラクタル」の共創を呼びかけた。最後を飾ったのは「FRACTAL」。最新技術をもって人間とAIが共存する新たな表現の形を提示し、ライブは幕を下ろした。

なおイベント映像の後日配信と、オフィシャルグッズの事後通販の決定が、公式Xアカウント(@kaji_project)で告知されている。詳細は続報を待とう。

「梵そよぎ1stEXPO『0rigin』」セットリスト

M01. 0rigin
M02. 環世界
M03. v01cez
MC(梵そよぎ)
M04. Heartfelt
M05. 雫花に梵
M06. 聲の唄
朗読劇 「ONE IN TWO」
M07.Curtain Call
M08. ライラック
M09. 電波Jack
M10. ねむねむびよりzZZ
M11. I WANNA KNOW
梵そよぎ4コマまんが劇場 生アフレコ
出演キャスト&梵そよぎトーク
M12. 神がかりときめキュン! 
M13. HOME ※梶裕貴&梵そよぎによるデュエット歌唱
M14. 悪魔の子 ※梶裕貴&梵そよぎによるデュエット歌唱
M15. 千年後のボクへ
EN1. sense of wonder
MC(梵そよぎ&梶裕貴)
EN2. FRACTAL
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