「エヴァフェス」にキャスト集結、宮村優子のトラウマシーンに庵野秀明「あれは鶴巻」

「OPENING of 30th ANNIVERSARY」の登壇者たち

「エヴァンゲリオン」シリーズ初のフェス「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」が、本日2月21日に神奈川・横浜アリーナで開幕。11時よりイベントの開幕を告げるオープニングステージ「OPENING of 30th ANNIVERSARY」が行われた。

高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」の歌唱でスタート

「OPENING of 30th ANNIVERSARY」には、碇シンジ役の緒方恵美、綾波レイ役の林原めぐみ、アスカ・ラングレー役の宮村優子、真希波・マリ・イラストリアス役の坂本真綾、葛城ミサト役の三石琴乃、赤木リツコ役の山口由里子、渚カヲル役の石田彰、碇ゲンドウ役の立木文彦、相田ケンスケ役の岩永哲哉、洞木ヒカリ・鈴原ヒカリ役の岩男潤子、伊吹マヤ役の長沢美樹、日向マコト役の優希比呂、加持リョウジ役の山寺宏一、庵野秀明監督が登壇。イベントの冒頭を飾ったのは、高橋洋子による「残酷な天使のテーゼ」の生歌唱だ。「エヴァンゲリオン」シリーズに欠かせない1曲を歌い終えた高橋には、会場に詰めかけた観客から惜しみない拍手が贈られた。

高橋がパフォーマンスを終えて降壇すると、入れ替わりでキャスト陣と庵野監督が登場。1人ひとりがMCの松澤ネキに紹介されながら姿を現すたびに、大きな拍手が起きる。三石が定番のフレーズ「サービスサービスぅ!」を使いつつ会場を盛り上げ、立木が「いい思い出を作りましょう。まごころを、君に」と言ってファンへの感謝を伝えるなど、各々が挨拶を終えると、シリーズのこれまでを振り返るトークパートへ。この30年の間で印象に残っている出来事を聞かれた林原は、「私はもともとお肉が大好きなんですが、レイちゃんはお肉を食べないので、レイちゃんが大好きな人に『あなたは綾波レイじゃない』と言われた」と苦笑しながら振り返る。当時はショックだったそうだが、今では「いい思い出です」と語った。

マヤの変化の理由は「若い男と付き合ってフラれた」から

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」から参加した坂本は、「エヴァンゲリオン」ファンの同世代が新作を楽しみに待つ中、自身が出演することを含めて何も言えなかったと明かす。いざマリ役として出演することが発表された際には「出んのかよっ!」と言われたと笑顔で振り返る。また岩男は劇中でヒカリが母親になったことをあげて、「ヒカリちゃんが幸せになってくれてよかった」と、多くのファンから言葉をかけられたと語ると、宮村も「ええ話や!」と反応し、観客からも拍手が贈られた。

イベントの前日にシリーズ全作を観返してきたという長沢は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」から「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」までの間にマヤに何があったのかとファンから聞かれる機会が多かったと話す。長沢自身も庵野監督に聞いてはぐらかされたというその真相が話題になると、庵野監督が「若い男と付き合ってフラれたんです」とまさかの暴露。思わぬ新情報に会場が沸く。さらに緒方が「先輩に一途じゃなかったんですね」とツッコミ、「心の奥底では先輩が一番大好きですから!」と長沢が応じ、「ありがとう、マヤ」と山口がリツコの声を返すと、客席から拍手が起こった。

緒方恵美の「笑えばいいと思うよ」に石田彰がうなる

石田は初収録を思い返しながら「とにかく僕はアドリブが利かないというか、当意即妙にできないタイプなんです」と言い、すでに完成されていた作品の世界にどう入っていけばいいのか迷ったと吐露。「どういう顔をしていればいいんだろうと思っていて……」と続けると、すかさず緒方が「笑えばいいと思うよ」とシンジのセリフでフォローを入れる。まさに当意即妙な返しに石田はうなり、観客からは声援が飛ぶ、そんな一幕もあった。

その後も岩永が「シン・エヴァンゲリオン劇場版」より、シンジとアスカがケンスケの父の墓を訪れるシーン、優希が日向と青葉シゲルの友情が感じられるシーンを挙げるなど、キャストたちが歴代作品で印象深いシーンを語り合った。

宮村優子のトラウマシーンに庵野秀明「あれは鶴巻です」

そんな中で宮村は「嫌いなシーンがあって。怖くてずっと見返せない。トラウマなんです」と切り出し、劇場版で描かれるEVA弐号機とEVA量産機の一連の戦闘シーンをピックアップ。「なんか飛んでくるんですよ、槍が。そのあと『殺してやる、殺してやる』って言いながらついばまれるんですけど、あんな酷いこと人間が考える所業じゃないですよ!」と渾身の訴えを投げかける。作品を手がけた庵野監督に会場中の視線が向くが、庵野監督は「あれは鶴巻です」と、シリーズに深く携わる鶴巻和哉によるものだと弁解。これに対して宮村が「鶴巻さん!」と、会場のどこかにいるであろう鶴巻に叫ぶなど、ひとしきり劇場版の話で盛り上がった。

加持とミサトのあのシーンはマッサージだった?

自身が演じる加持を「歩く名言」と表現し、大好きだと話す山寺は、TVシリーズにおけるミサトと加持の関係性に言及。「ずっとタバコとかが映ってるシーンはね、ドキドキしましたね、琴ちゃん」と三石に水を向ける。「あれが夕方から放送されたのはびっくりですよね。台本には『アドリブよろしく』としか書いてないし」と三石が答えると、庵野監督は「あれ、マッサージなんですよ」とボケつつコメント。さらに「観ている方の勘違いです。いやあ、夕方にそんなもん流すわけない」と続けて、観客の笑いを誘った。

また庵野監督は、イベント期間中に世界初公開される新作短編アニメーション「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」にも触れ、「朝の6時まで作業してました、今日は寝てないんです。面白いものになってますので、ぜひお楽しみ。スタッフがギリギリまでがんばってます」とアピールした。

緒方恵美「30周年本当にありがとうございます」

トークパート終え、最後の挨拶を担当した緒方は「改めまして、30周年本当にありがとうございます」とファンに感謝を述べる。そして「この中のキャストから2人でも集まれば、30時間ぐらいのトークショーができる、1週間はぶっ続けでトークショーができるなんて話をさっきしていて。思い出のすべてを語るのは大変なので、皆さまの思い出の欠片をこの3日間で探していただき、いろんなところで接点を持っていただいて、これからのエネルギーにしていただければと思います。今日から3日間、楽しんでください!よろしくお願いします」と語り、イベントを締めくくった。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」

期間:2026年2月21日(土)~23日(月・祝)
会場:神奈川県 横浜アリーナ

(c)カラー (c)カラー/Project Eva. (c)カラー/ EVA製作委員会