映画「花緑青が明ける日に」の新規場面カット15点が公開された。
3月6日公開の「花緑青が明ける日に」は、日本画家として活動しながら、新海誠や片渕須直の作品に参加してきた四宮義俊が原作・脚本・監督ほかを務める初の長編アニメーション。東京から4年ぶりに地元へ戻ってきたカオルと、地元に残り続け、幻の花火・シュハリを作り続けてきた敬太郎、町の再開発を推し進める市役所に勤務する敬太郎の兄・チッチが再会を果たし、ぶつかり合いながらもシュハリを打ち上げるために走り続ける物語を描く。場面カットでは、幼なじみ3人が過ごす夏の終わりの2日間を凝縮。町の再開発による環境の変化に揺れるカオルや、花火玉に真剣に向き合う敬太郎、物憂げな眼差しを浮かべるチッチ、自分たちと町の変化について語り合う3人の姿などが切り取られている。
四宮監督は、地元の花火大会がなくなり、神事に関わりそうな文化事業があっさり消えてしまう事態に驚いたという。その原体験をもとに、花火をモチーフにした映画の構想が練られた。さらなるきっかけとなったのは、アトリエ前の空き地に設置されたソーラーパネルだ。今でこそネガティブに語られることも多いソーラーパネルだが、そのパネルが広がる景色を見た四宮監督の娘が発した「あれって海?」という言葉から、地元で昔泳いでいた海が埋め立てられてなくなってしまったことを思い出し、「失われた海」と「誤認される海」の対比が物語の核になるのではないかと考えた。
一度は別々の道を選びながら、それぞれの強い思いを胸に再会を果たす幼なじみ3人。彼らについて、四宮監督は「地元に埋もれていた可能性の塊として描いた敬太郎」、「アクティブで少し自己顕示欲が強く、作中でリアクションを担うカオル」、「市役所と家の都合に挟まれて葛藤するチッチ」が織りなす関係性が面白いと語っている。
「花緑青が明ける日に」
2026年3月6日(金)公開
スタッフ
原作・脚本・監督:四宮義俊
キャラクターデザイン:うつした(南方研究所)、四宮義俊
作画監督:四宮義俊、浜口頌平
美術監督:四宮義俊、馬島亮子
音楽:蓮沼執太
色彩設計:四宮義俊、水野愛子、齋藤友子、岡崎菜々子
撮影監督:富崎杏奈
特殊映像:SUKIMAKI ANIMATION
ストップモーション映像:Victor Haegelin
CGディレクター:佐々木康太
編集:内田 恵
音響監督:清水洋史
録音・調整:太田泰明
音響効果:中野勝博
音響制作:東北新社
アニメーションプロデューサー:藤尾勉
製作:A NEW DAWN Film Partners
制作:アスミック・エース/スタジオアウトリガー/Miyu Productions
配給:アスミック・エース
キャスト
帯刀敬太郎:萩原利久
式森カオル:古川琴音
帯刀千太郎:入野自由
帯刀榮太郎:岡部たかし
(c)2025 A NEW DAWN Film Partners