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片渕須直が福島の風景を描く短編「ふくふくの地図」こうの史代、コトリンゴも参加

片渕須直監督によるオリジナル短編アニメーション「ふくふくの地図」が、3月5日に特設サイトで公開される。

「ふくふくの地図」は、福島県の総合情報誌「ふくしままっぷ」のブランドムービー第2弾として制作されたもの。第1弾では福島県出身の押山清高監督による「赤のキヲク」が発表されている。「ふくふくの地図」では、片渕の監督作「この世界の片隅に」の原作・こうの史代がキャラクター原案を手がけ、同じく同作に携わったコトリンゴが音楽を担当。友人の結婚式に参列するため福島県を訪れたフランス人の哲学者・ソフィを軸に、福島の風景や人の営みが描かれる。

NHK東日本大震災プロジェクト・復興支援ソング「花は咲く」のアニメーション監督を務めるなど、東日本大震災の被災地と長年向き合い続けてきた片渕監督。「ふくふくの地図」の制作について「少し大きな映画を作っている最中なのですが、そのあいだを縫ってでもこの短編映像のお話だけはどうしても手掛けたい、と思いました」と思いを語り、「この“まっぷ”を埋め尽くすように描かれた様々な文物のひとつひとつが、実は長い時の中で人の手によって作り出されてきたものであることに、あらためて気づかされました」と実際に「ふくしままっぷ」を手にしてロケハンを行ったことも明かした。

3月5日には福島・フォーラム福島で完成発表イベントを開催。片渕監督と福島県クリエイティブディレクターを務める箭内道彦、「ふくしままっぷ」の原作者・寄藤文平が登壇する。会場には抽選で100人を招待。応募は「ふくふくの地図」特設サイトから2月15日まで受け付けている。

片渕須直監督コメント

少し大きな映画を作っている最中なのですが、そのあいだを縫ってでもこの短編映像のお話だけはどうしても手掛けたい、と思いました。

2013年にNHKの震災復興支援テーマソングにのせた短編アニメーションを作るため、福島にロケハンした思い出が蘇ります。それから13年。“ふくしままっぷ”を手に、福島県じゅうをロケハンして回りました。

すると、この“まっぷ”を埋め尽くすように描かれた様々な文物のひとつひとつが、実は長い時の中で人の手によって作り出されてきたものであることに、あらためて気づかされました。伝統的な工芸品、おいしい食べ物はもちろん、何百年もの樹齢を持つ木も、豊かな田園の風景も。人の暮らし、人の手があってこそのもの。

そうしたことに気づいてゆく主人公に登場してもらいました。彼女は、海外からやって来た哲学者、考える人です。彼女は初めて訪れたこの土地で道を見失い、迷子になります。方向音痴なのです。でも大変な寄り道をしたおかげで、さまざまなものに触れる。気づき、発見してゆく。これは祝福のお話なのです。

この作品制作で、映画『この世界の片隅に』のこうの史代さん、コトリンゴさんとまたご一緒できたのもうれしいことでした。

「ふくふくの地図」完成発表イベント

日時:2026年3月5日(木)11:00~(10:30開場)
会場:福島県 フォーラム福島 シアター5
登壇:片渕須直、箭内道彦(福島県クリエイティブディレクター)、寄藤文平(「ふくしままっぷ」原作者)、内堀雅雄福島県知事

「ふくふくの地図」

2026年3月5日(木)公開

スタッフ

制作・著作:福島県
企画・監修:箭内道彦(福島県クリエイティブディレクター)
監督・脚本:片渕須直
監督補:浦谷千恵
キャラクター原案:こうの史代
キャラクターデザイン・作画監督:瀬口泉
作画監督補:大田真由 / 丸田萌依
美術監督:太田清美
音楽:コトリンゴ
アニメーション制作:CONTRAIL