劇場版「進撃の巨人」舞台挨拶、林祐一郎があえて“音を消した”ユミルのシーン明かす

舞台挨拶の登壇者。左から石川由依、梶裕貴、井上麻里奈、林祐一郎監督

諫山創原作による「劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACK」復活上映の初日舞台挨拶が、本日1月9日に東京・丸の内ピカデリードルビーシネマで開催され、エレン・イェーガー役の梶裕貴、ミカサ・アッカーマン役の石川由依、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈、そして林祐一郎監督が登壇。「進撃の巨人」への思いを語った。

2024年11月の初公開から約1年が経過した「劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACK」。同作の復活上映初日の舞台挨拶に集まったファンに向けて梶は、「皆さんの終わらないでほしいなっていう気持ちが制作陣に伝わってるからこそ、こういう機会を用意していただけている」と言葉を贈る。

続けて梶は本日より先行公開中のドルビーシネマ版について監督に質問。すると林監督はいくつか気になる部分を再調整したと言い、具体的なシーンとして「最初はMAPPAとか講談社のロゴが出てきて、“地鳴らし”の音とともに始まるんですけど、そこのボリュームを限界まで上げています。そうすることですぐに映画に没入することができる」と狙いを明かす。次いであえて音を消したシーンも1つだけあるとして、「始祖ユミルがエレンの背骨の上からアルミンたちを見下ろしているシーンがあるんですが、そこでユミルの衣擦れの音が入ってたんです。けれどユミルは実在してるわけではないので、布の音が入るとちょっと現実感が出ちゃう。だから削りました」と話した。

復活上映に合わせてファンから募集したメッセージをMCが読み上げるコーナーも実施。人生で1番辛かった時期にアニメ「進撃の巨人」に出会い、石川演じるミカサの「この世界は残酷だ…そして…とても美しい」というセリフに感銘を受けたというファンからの言葉が紹介されると、石川は「初期に出てきたセリフではありますけど、やっぱりこの作品の全体を表している言葉」とコメント。「きっと環境は違うし、大変なことやその内容は違うと思うんですけど、ミカサと一緒に戦おうと、がんばって生きようとしてくれたのかなと思うと……すごくうれしいです」と語った。

また完結から数年経っているにも関わらず、事前に情報を一切耳に入れずにアニメを一気に鑑賞できたというファンからのメッセージも。これを受けて井上は「よく一気に観られましたよね。この作品を観るのはものすごい体力を使うじゃないですか。我々は10年かけてこの作品を作り上げましたけど、それだけの分のものを一気に観る……ちょっと考えられないですね」と感嘆した様子を見せた。

このコーナーの最後には、原作者である諫山からキャストと監督に向けたサプライズメッセージが公開。MCが「もう『進撃の巨人』のようなものは描けそうにありません。何か描こうとすれば、それはすでに進撃で描いた一要素の切り抜きのようになってしまいます。自分の中にあるものがすっからかんになるまで出し切った、そんな初連載だったと思います」と代読する。これを聞いた梶はしみじみとした表情で「進撃が終わってからの諫山先生の生活を経た先に、何か新しいものが先生の中から出てくるんじゃないのかなという気がしています。別に何か描いてくれってわけではなく、そんな日が来たらうれしいですし、何より、やっぱり『進撃の巨人』を生み出してくださったということがすべてで、それに尽きますね」とコメント。次回作への期待を覗かせながら、感謝を述べた。

そしてイベントの最後に梶は、「きっと終わる終わる詐欺はこれからも繰り返されていくことでしょう。10年以上、いや、2000年後も引きずって、またお会いできることを楽しみにしております。いいから黙って、全部『進撃の巨人』に投資してください。これからも戦って戦って戦って戦ってまいります。これからも『進撃の巨人』をどうぞよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました!」と語り、同作のイベントでは恒例となった心臓を捧げよのポーズをファンとともに取って、舞台挨拶を締めくくった。

「劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACK」は、2023年に放送されたTVアニメの完結編を再構築した作品。2024年に上映され、観客動員は100万人を突破した。シリーズ初となるドルビーシネマ版の上映が本日スタート。通常の上映も1月16日より全国の劇場で開始される。

「劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACK」復活上映

ドルビーシネマ版

上映期間:2026年1月9日(金)~

実施劇場
北海道:TOHOシネマズすすきの
東京:新宿バルト9、丸の内ピカデリー
神奈川:T・ジョイ横浜
埼玉:MOVIXさいたま
愛知:ミッドランドスクエアシネマ
大阪:T・ジョイ梅田、TOHOシネマズららぽーと門真
京都:MOVIX京都
福岡:T・ジョイ博多

通常版

上映期間:2026年1月16日(金)~
上映館:公式サイトで公開中

スタッフ

原作:諫山創(別冊少年マガジン/講談社)
監督:林祐一郎
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:岸 友洋
総作画監督:新沼大祐、秋田学
演出チーフ:宍戸淳
エフェクト作画監督:酒井智史、古俣太一
色彩設計:大西慈
美術監督:根本邦明
画面設計:淡輪雄介
3DCG監督:奥納基、池田昴
撮影監督:浅川茂輝
編集:吉武将人
音響監督:三間雅文
音楽:KOHTA YAMAMOTO / 澤野弘之
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
音響制作:テクノサウンド
アニメーションプロデューサー:川越 恒
制作:MAPPA
配給:ポニーキャニオン

キャスト

エレン・イェーガー:梶裕貴
ミカサ・アッカーマン:石川由依
アルミン・アルレルト:井上麻里奈
コニー・スプリンガー:下野紘
ヒストリア・レイス:三上枝織
ジャン・キルシュタイン:谷山紀章
アニ・レオンハート:嶋村侑
ライナー・ブラウン:細谷佳正
ハンジ・ゾエ:朴璐美
リヴァイ・アッカーマン:神谷浩史
ジーク・イェーガー:子安武人
ファルコ・グライス:花江夏樹
ガビ・ブラウン:佐倉綾音
ピーク・フィンガー:沼倉愛美