水木しげる原作による舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が、本日1月9日に東京・サンシャイン劇場で開幕。初日公演を前に囲み会見およびゲネプロが行われ、囲み会見には鬼太郎の父役の鈴木拡樹、水木役の村井良大、龍賀沙代役の岡本姫奈(乃木坂46)、演出を務める中屋敷法仁が登壇した。
動的な表現を重視した映像で、シームレスに進行
舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木の生誕100周年記念作品として、2023年に劇場公開されたアニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が原案。“鬼太郎の誕生”の秘密と、かつての目玉おやじと水木との出会い、そして2人が立ち向かう運命を描く。脚本を毛利亘宏(少年社中)が担当。音楽を映画に続いて川井憲次が手がけている。舞台は、龍賀時貞が死去する場面からスタート。原案を丁寧になぞらえながら、暗転を極力排しセットチェンジをスムーズにすることで、ひたすら場面転換がシームレスに進行していく。またリアルな映像とアニメの映像が臨場感たっぷりに使われ、静止画ではなく動的な表現を重視。どちらの映像もときには舞台いっぱいに広がり、ときには奥行きを持たせることで、観客がまるで物語に迷い込んだかのような没入感を味わえる。
この作品が2026年1発目で本当によかった
囲み会見では、まず初日を迎える心境について尋ねられた。鈴木は「この作品が2026年1発目で本当によかったという思いを噛みしめて、この公演に取り組んでいきたい」とコメント。中屋敷はリハーサルを振り返りながら、「あまりないんですけどリハーサル中に笑いと悲鳴と涙が止まらなくなるという、非常に慌ただしい演出で。キャスト、クリエイター、スタッフの皆さまのチームワークとエネルギーによって、『「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」』という作品が、劇場空間に健やかに花開いているという印象を受けました。自分もイチ観客として早く観たいという気持ちでいっぱいです」と、舞台の完成度に自信を覗かせた。
巨大な狂骨を目の当たりにできるまたとないチャンス
舞台の見どころについて質問がおよぶと、鈴木はまずベースに人間関係が複雑に描かれていると前置きしたうえで、「皆さんがヒューマンドラマを楽しんでくださっているところに、いきなり異物感というか、スパイスを出せるところが、まずこの役の面白さだと感じています。あとはやはり妖怪担当でもありますので、激しいアクションが売りになっています。人物同士が戦ったり、大きな妖怪が出てきたり、なんと映像と戦うシーンもある。そういった迫力あるシーンをいろんな見せ方で表現していますので楽しんでいただけたら」と語りかける。村井は見どころがありすぎて選べないとしながらも、「先ほど拡樹さんがおっしゃったように映像を交えたアクションシーンもそうですし、巨大な狂骨を目の当たりにできるまたとないチャンスなので、ぜひ劇場で体感してほしいですね」とアピール。またアンサンブルキャストの「一瞬で早着替えしては登場する」驚異的なパフォーマンスにも言及し、そのすごさにも注目してほしいと促した。
喜びや慈しみ、愛しみといった幸せなメッセージが内包されている
続いて岡本は、自身が演じる沙代について言及。「すごく静かなシーンでも彼女の中では大きな感情が動いていて。水木さんに対する気持ちなども、沙代目線で見ていただけると、より楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。本当に重みがある物語なので、その重みを感じ取って、皆さんの心に残るような作品となればうれしいです」と述べる。中屋敷は、「原作の映画からは“憎しみや悲しみのようなもの”がすごく伝わってくるんですけど、舞台版では毛利さんのシナリオによって、喜びや慈しみ、愛しみといった幸せなメッセージが内包されています。僕自身も怖い作品というよりは、とても愛おしい作品だなと思って演出していました。2026年のお正月にぴったりな作品に仕上がっているので、ぜひ」と呼びかけた。
鬼太郎の父親2人の物語を見届けてほしい
鈴木と村井には、稽古の日々を振り返ってどんな作品になりそうか、率直な感想が求められた。村井は先ほどの中屋敷の言葉に同意しながら、「本当に『愛』というものが非常に大きなテーマとして流れているのがすごく面白いですね。血まみれのアクションもありますし、僕も怖い作品かと思ったんです。でも観終えてみると『あれ、これってもしかして〇〇の愛の話だったんじゃない?』と感じ取ることができた。ぜひ家族や大切な人と一緒に見ていただけるとうれしいです」と、訴えかける。鈴木は、「本当に『愛』であったり、裏テーマというのもいろんなところにちりばめられている」と作品の多層的な魅力を指摘。さらに「鬼太郎作品の原点であるこのエピソードを観て感じたことを深く考察することで、いろんな部分が見えてくる面白さがある。一度観終えた後もより深く作品を知り、さまざまな考察を楽しむことができる作品なのかなと。ときが、そして血が鬼太郎の父と水木を出会わせた。鬼太郎の2人の父親の物語をどうぞ見届けてください」とメッセージを届けた。
舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の東京公演は1月9日から25日まで。その後、大阪公演は1月29日から2月1日まで大阪・梅田芸術劇場、佐賀公演はで2月7日、8日に佐賀・鳥栖市民文化会館で上演される。
舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
日程:2026年1月9日(金)~1月25日(日)
会場:東京都 サンシャイン劇場
日程:2026年1月29日(木)~ 2月1日(日)
会場:大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
日程:2026年2月7日(土)~2月8日(日)
会場:佐賀県 鳥栖市民文化会館
スタッフ
原作:水木しげる
原案:映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
脚本:毛利亘宏 (少年社中)
演出:中屋敷法仁(柿喰う客)
音楽:川井憲次
キャスト
鬼太郎の父:鈴木拡樹
水木:村井良大
龍賀沙代:岡本姫奈(乃木坂46)
長田時弥:橋本偉成
龍賀時磨:コッセこういち
龍賀孝三:加藤啓
龍賀乙米:沢海陽子
龍賀克典:三上市朗
龍賀丙江:しゅはまはるみ
長田庚子:岡内美喜子
長田幻治:良知真次
ねずみ:中田翔真
(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 主催 舞台「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会