BLEACH「禍進譚」ではオリジナル展開も、久保帯人が“日番谷のあれ”に期待寄せる

「ジャンプフェスタ2026」の「BLEACH」ステージイベントの様子。左から安元洋貴、松岡由貴、杉山紀彰、森田成一 (c) SHUEISHA Inc. All rights reserved.

久保帯人「BLEACH」のステージイベントが、本日12月21日に千葉・幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2026」で行われた。イベントにはアニメで黒崎一護役を務めた森田成一をはじめ、石田雨竜役の杉山紀彰、井上織姫役の松岡由貴、茶渡泰虎役の安元洋貴が登壇した。

それぞれが演じるキャラクターのイラストとともにセリフを演じ、キャスト陣は入場。かなり久々の“旅禍メンバー”の集結に皆懐かしむ表情を見せる。そしてさっそく「BLEACH名場面アテレコ」がスタート。事前に選んだキャスト同士で生アテレコしてほしいと思う場面を演じるという企画だ。まずは森田が、「死神代行篇」より雨竜のシーンをチョイス。杉山は演じた後に、久々に演じてみての感想をしみじみと語る。安元は森田に、「尸魂界篇」より一護対白哉の戦いのシーンをリクエスト。安元はそのシーンを選んだ理由とともに、一護の表情やセリフ、絵にも注目したと話した。森田も長年演じてきた一護への解釈を述べた。杉山は、「破面篇」より織姫と一護のシーンを選択。織姫のキャラクター性にも触れ、気に入っている理由を語った。松岡は「死神代行消失篇」で茶渡が長くセリフを語る場面を要望。安元は感情を込めてこのシーンを演じ、同様に茶渡に対する解釈を語った。

その後、最新情報としてTVアニメ「BLEACH 千年血戦篇」の最終第4クールにあたる「禍進譚」のティザーPV、ティザービジュアルが公開。2026年7月放送であることも発表された。ティザーPVはキャスト陣も初めてこの場で観たと明かし、松岡は思わず声を漏らす。映像に描かれた、雨竜対ハッシュヴァルトの対決にも触れた杉山。最後に登場した、“半虚化”した一護のシーンに対しても、キャスト陣は気になる様子を見せた。

またティザービジュアルのキャッチコピー「嘗て、禍と呼ばれたものたちへ」は久保が考案したと発表。「千年血戦篇」の字は久保が描いたこと、また「禍進譚」という言葉は久保による造語であることも明かされる。そしてTVアニメ「BLEACH」の軌跡を振り返る特別企画「TV ANIMATION 『BLEACH』 THE STORIES」の始動が解禁に。久保が描いた歴代の一護が連なるイラストを、アニメイラストとして新たに描いたスペシャルビジュアルが公開された。そのほかの詳細はこちらの記事で報じている。

また学生服姿の一護たちの物語を綴る成田良悟のノベライズのタイトルが、「DON’T BLEACH MY FIST」に決定。久保のファンクラブ「Klub Outside」で一部先行公開される。さらに新たなスマホゲームプロジェクト「Mirrors High」が始動決定。制作協力、キャラクター原案、キャラクターデザインは久保が務める。続報は2026年夏に公式SNSで発表。そのほか、2026年1月1日から7日まで、「BLEACH」全話がLINEマンガとebookjapanで無料公開される。これに連動した企画も実施される予定だ。

新情報解禁後、久保からビデオメッセージが到着。まずは来場者、配信視聴者へ感謝を述べる久保。そして総監修を務めた「禍進譚」について、「全体のコンテとかの監修はほぼすべて終わっている状態」「アフレコも半分終わって折り返し地点」だと話し、「全部に僕はとにかく関わっています」と明かす。そして「いい感じになっているんじゃないかと思っています」と自信を見せた。またファンからの期待もあるため、いいシーンになっているといいなと期待する場面について「日番谷のあれです」と笑顔で回答。さらに「今回“オリジナル”のところがあるので、そこが個人的には気になってるところではあります」と語った。

またスマートフォンゲーム「Mirrors High」についても、「関わってるんじゃないかなって思われる以上に関わってるんで」と楽しみにしていてほしいと伝えた。小説のタイトルも久保自身がつけたと明かし、「まさか自分が描いたイラストから小説になるとは」「どっちかと言うと、僕も楽しみにしている側です」と心の内を述べた。最後には森田による「卍解!」のコールアンドレスポンスでイベントは締めくくられた。