藤本タツキ「チェンソーマン」のステージイベントが、千葉・幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2026」内で本日12月21日に行われ、アニメのキャストが出演。デンジ役の戸谷菊之介、マキマ役の楠木ともり、早川アキ役の坂田将吾、レゼ役の上田麗奈が登壇した。
登壇した上田は、劇場版「チェンソーマン レゼ篇」に出演したことで、自身のラジオのリスナーが急増したと明かす。その反響を“レゼの恋の呪い”の効果によるものだと話し、笑いを誘った。
続いて「レゼ篇」でキャスト陣の印象に残ったシーンを、生アフレコとともに紹介するコーナーへ。坂田は悪魔嫌いなアキが暴力の魔人に助けられたシーンのセリフを披露し、暴力の魔人が好きなのだと伝える。マキマがデンジに「あったよ」と言うシーンを挙げたのは楠木。セリフの聞こえ方や、マキマの真意を考え、想像の余白を残すというニュアンスの難しさを語った。上田はデンジとレゼの海辺のシーンをピックアップ。笑い声を上げるシーンが多かったレゼの中でも、素に近いような気の抜けた笑い声が印象に残ったと伝えた。戸谷が「俺が知り合う女がさあ!! 全員オレん事殺そうとしてんだけど!!」のセリフを演じると、一同は「いい」と称える。戸谷は女性たちを思い浮かべるシーンの面白さと、同シーンの姫野の背景に「げろきす」と書かれている演出を楽しげに紹介した。
第2部の魅力を語るコーナーでは、戸谷が作品のプレゼンを行う。「デンジの成長 人間らしさ」と題されたアピールポイントでは、デンジとナユタの関係について言及。デンジの「一番大事なのはナユタだよ……」というセリフに触れ、守るべき存在ができて成長したデンジの魅力を伝える。「更に激しくなるバトル」というポイントでは、戦争の悪魔のバトルシーンをアピール。田中脊髄剣を生み出すシーンのコマ割りのカッコよさや、爆発シーンの藤本らしい表現を絶賛した。戸谷のプレゼンを聞いていた坂田は同意しながら、アサとヨルの矛盾を抱えた関係性に注目していると重ねる。コーナーの最後には第2部のシーンの数々が収められた映像が映し出され、見終えたキャスト陣は感嘆の声を挙げた。
終盤には新情報が届けられ、藤本原作による実写映画「ルックバック」の特報と、監督を務める是枝裕和からのメッセージ映像がお目見えした。さらにステージを締めくくろうとすると、突然スクリーンに映像が流れ、「チェンソーマン 刺客篇」の制作が発表される。突然の発表と、公開されたティザービジュアルに、会場は大盛り上がり。会場がざわつく中、キャスト陣は中村の登場に期待を寄せていた。
最後には藤本からのメッセージも公開された。藤本は自身の作品が映画館で上映されていることにまだ慣れないそうで「映画の中で藤本タツキと書いてあると『あ! オレの名前だ!!』と毎回驚きます」と吐露して、笑いが起こる。そして締めくくりにはファンへの感謝の言葉が綴られた。