山村浩二による書籍「アニメーション・ネイチャー 構想と設計から読み解く現代アニメーション」が、本日12月19日にフィルムアート社より発売された。
「頭山」で第75回アカデミー賞にノミネートされ、アヌシーやザグレブなどの国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得した山村。その後もさまざまな作品を発表し、世界4大アニメーション映画祭でグランプリを受賞した唯一のアニメーション作家となった。近作に初の長編作品「幾多の北」と初のVR作品「耳に棲むもの」がある。また、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の教授を2008年から務める。
同専攻で20年近く行っている講義「アニメーション構想設計論」をもとにした1冊が、「アニメーション・ネイチャー 構想と設計から読み解く現代アニメーション」。メタモルフォーゼ、カリカチュア、アニマシーなど、アニメーションを形作る10の特質を紐解き、そうした特質がどう自作と関わっているかも解説している。ノーマン・マクラレンやアダム・エリオット、手塚治虫や川本喜八郎といった世界各国の作家と作品も扱う。装画と挿絵は山村が描き下ろした。