宝島社が毎年発行しているマンガ紹介本の最新版「このマンガがすごい!2026」が、12月15日に発売される。そのオトコ編1位が児島青「本なら売るほど」、オンナ編1位が藤見よいこ「半分姉弟」に決定した。
オトコ編1位の「本なら売るほど」は、古本を題材にしたヒューマンドラマ。街の小さな古書店を舞台に、人の手から人の手へと渡る本が縁をつないでいく様子を描く。ハルタ(KADOKAWA)で連載され、2巻まで発売中。
オンナ編1位の「半分姉弟」は“ハーフ”と呼ばれる人々の物語。暮らしの中で感じる“わかり合えなさ”と、それにより溢れる感情を群像劇で描く。リイド社のトーチwebで連載され、1巻が発売されている。
なお「このマンガがすごい!」は今号にて20周年を迎えた。これを記念して「このマンガがすごい!2026」には、歴代1位に輝いたマンガ家が寄稿。20周年のお祝いイラストを寄せているほか「歴代1位作家に聞く! このマンガがすごい!」と題して、「生まれて初めて自分で買ったマンガ」「一晩語り明かしたいマンガ」「スピンオフorリメイクを描きたいマンガ」などの質問に回答している。そのほか昨年の「このマンガがすごい! 2025」でトップ20にランクインしたマンガ家が登場する「あの人気漫画家に聞く! このマンガがすごい!」や「あのマンガのこのシーンがすごい!」、マンガ好き有名人が答える「あの人が選ぶ このマンガがすごい!」などの企画も用意された。
「このマンガがすごい!」歴代1位作品
2025年
オトコ編:泥ノ田犬彦「君と宇宙を歩くために」
オンナ編:よしながふみ「環と周」
2024年
オトコ編:平井大橋「ダイヤモンドの功罪」
オンナ編:大白小蟹「うみべのストーブ 大白小蟹短編集」
2023年
オトコ編:モクモクれん「光が死んだ夏」
オンナ編:トマトスープ「天幕のジャードゥーガル」
2022年
オトコ編:藤本タツキ「ルックバック」
オンナ編:たらちねジョン「海が走るエンドロール」
2021年
オトコ編:藤本タツキ「チェンソーマン」
オンナ編:和山やま「女の園の星」
2020年
オトコ編:遠藤達哉「SPY×FAMILY」
オンナ編:牧野あおい「さよならミニスカート」
2019年
オトコ編:石黒正数「天国大魔境」
オンナ編:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」
2018年
オトコ編:白井カイウ原作、出水ぽすか作画「約束のネバーランド」
オンナ編:岩本ナオ「マロニエ王国の七人の騎士」
2017年
オトコ編:福本伸行協力、萩原天晴原作、橋本智広・三好智樹作画「中間管理録トネガワ」
オンナ編:岩本ナオ「金の国 水の国」
2016年
オトコ編:九井諒子「ダンジョン飯」
オンナ編:ふじた「ヲタクに恋は難しい」
2015年
オトコ編:大今良時「聲の形」
オンナ編:阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」
2014年
オトコ編:松井優征「暗殺教室」
オンナ編:穂積「さよならソルシエ」
2013年
オトコ編:貴家悠原作、橘賢一作画「テラフォーマーズ」
オンナ編:河原和音原作、アルコ作画「俺物語!!」
2012年
オトコ編:宮﨑克原作、吉本浩二漫画「ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~」
オンナ編:久住昌之原作、水沢悦子漫画「花のズボラ飯」
2011年
オトコ編:諫山創「進撃の巨人」
オンナ編:ヤマシタトモコ「HER」
2010年
オトコ編:小畑健原作、大場つぐみ作画「バクマン。」
オンナ編:末次由紀「ちはやふる」
2009年
オトコ編:中村光「聖☆おにいさん」
オンナ編:小玉ユキ「坂道のアポロン」
2008年
オトコ編:柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」
オンナ編:椎名軽穂「君に届け」
2007年
オトコ編:若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」
オンナ編:羽海野チカ「はちみつとクローバー」
2006年
オトコ編:浦沢直樹「PLUTO」
オンナ編:羽海野チカ「はちみつとクローバー」