弟がいなくなった家で、兄は草を刈る 家族への後悔描く「弟が死んで草生えた」

「弟が死んで草生えた」扉ページ (c)辻󠄀井通記/集英社

辻󠄀井通記の読み切り「弟が死んで草生えた」が、少年ジャンプ+で公開された。

井村修一の弟は、草刈り中に熱中症で死んだ。幼い頃から優秀だった弟にコンプレックスを抱き、田舎を出て都会で暮らしていた修一。彼は訃報を受け、両親が亡くなって以来弟が1人で管理してきた実家に舞い戻る。弟がいなくなった実家には、雑草が生い茂っていた。近隣住民の冷たい視線が注がれる中、修一は草刈りをしながら弟への思いを巡らせ……。草刈りを通じて描かれる、家族への後悔と再生の物語だ。