「ヤマト」第4章公開、鈴村健一が「ずーっとピンチでもうヤマトオブヤマト」

左から中村繪里子、山寺宏一、鈴村健一、小野大輔、東地宏樹、羽原信義監督、福井晴敏。

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第4章「天命篇」の初日舞台挨拶が、本日1月27日に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

MCを務める桐生美影役の中村繪里子の提案により、観客は地球側のキャラクターのキャストが登場する際はヤマト式の敬礼、ガミラス側のキャラクターのキャストが登場する際はガミラス式の敬礼で迎えることに。勇ましい「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌とともに、古代進役の小野大輔、島大介役の鈴村健一、斉藤始役の東地宏樹、そして羽原信義監督とシリーズ構成の福井晴敏が現れ、来場者とキャスト・スタッフたちは右手の拳を胸の前へ掲げるヤマト式の敬礼で挨拶を交わした。そして、重厚なデスラー総統のテーマが流れると、デスラー役の山寺宏一が登壇。観客のみならず地球側のキャストたちも手の平を前にして顔の横に掲げるガミラス式の敬礼で、かつてヤマトの前に立ちふさがった大ガミラス帝星の総統・デスラーの帰還を喜んだ。

山寺は「久しぶりだね。新宿、そして全国のヤマトファンの諸君。全国的にもとっても寒い中、こんなに集まってくれて感謝の極み」とデスラー総統の声で優しく観客を気遣う。小野も「景気付けと言ってはなんですが、撃ちたいと思います。『ヤマト、主砲、撃てー!』」と古代らしく挨拶を決めた。鈴村は「みんな決めゼリフがあるんですが、島さんは1つしかありません。あれをやるしかないでしょう」と断って「ヤマトの未来に向かって……ワープ!」と叫ぶ。東地も「押すんだよ!」と渋く言い放ち、会場に集まったヤマトファンを楽しませた。

全7章構成の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は、2012年から2014年にわたり展開されたアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編。1970年代にブームを巻き起こしたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク作品である「宇宙戦艦ヤマト2199」の3年後からの物語が描かれていく。小野は第4章の感想を「『天命篇』、熱いなあと。第3章までは心情的な、内面的な葛藤や迷い、苦しみが描かれていましたが、今回は本当にアクション巨編。艦隊戦とか肉弾戦とか、ヤマトのダイナミックな部分が凝縮されています」と笑顔を見せる。また鈴村も「今までで一番ヤマトっぽいと思います。ヤマトは『常にピンチ』が基本で、それをどうやってクリアするかが描かれています。今回もクリアからピンチ! クリアからピンチ!でずーっとピンチ(笑)。もうヤマトオブヤマトだった」とアピールした。

そしてイベントの終盤、小野は「章を重ねるごとにスタッフ、キャスト、観てくれている皆さんとともに旅をしているという感覚が強まっていきます。これからもぜひ、一緒にこの旅をこの船で続けていきましょう。みんなにヤマトを好きになっていただいて、その愛をこれからも続けていきましょう。愛を爆発させましょう……撃てー!」とコメント。また山寺は「僕が中学1年生のときにオリジナルの『ヤマト』の放送が始まって。この作品に関われていることをうれしく思います。『2199』『2202』と、歴史に残る作品が作られているんだと感じています。物語全体もすごいことになっていきますけど、デスラーもかつて描かれなかった部分も描かれていき……本当にすごいんです! それしか言えない。絶対言うなって言われているので(笑)。今後ともこの作品をよろしくお願いします」と期待を煽り、初日舞台挨拶は幕を閉じた。

なお「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第5章タイトルが「煉獄篇」になることが明らかに。5月25日より全国にて期間限定で劇場上映される。

(c)西崎義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会