映画「【推しの子】」赤坂アカ＆横槍メンゴが感想語る、リアルな芸能界の空気を賞賛

2024年12月20日2024年12月20日 editor

映画「【推しの子】-The Final Act-」ビジュアル

赤坂アカ、横槍メンゴ原作による映画「【推しの子】-The Final Act-」より、同作を鑑賞した赤坂と横槍のコメントが公開された。

11月28日よりPrime Videoでドラマシリーズが展開され、本日12月20日に映画が公開された実写版「【推しの子】」。横槍は「めちゃくちゃ面白かった。描きたいテーマがちゃんと伝わって表現されてるなと思ってすごく良かった。みんなが『【推しの子】』好きでいてくれているのが伝わって、うれしかったです」と語る。自身は連載の作画に注力していたため、実写映像化プロジェクトの監修はほとんど赤坂が請け負っていたそうで、映画「【推しの子】-The Final Act-」の観賞はかなり新鮮な気持ちで臨むことができたと言う。「『【推しの子】』は“実写の闇”みたいな内容も描いているので、それを実写でやるって大丈夫なのかなと思ったり、私の絵柄やキャラデザが正直そこまで実写向きでないのではと思っていたりしたので、髪型とか服装とかけっこう再現が大変なほうだろうなと心配していたのですが、まったく杞憂だったなと感じました」と話した。

赤坂も「みなさんにとても当事者意識を感じました。脚本も、芝居も、自分たちの事としてやっている。『そっちから見たら、そういう感じなんだ』と思うことが割とありました。ある意味答え合わせのような」と感想を述べる。さらに「圧倒的な『現場感』がありました。僕が見てきた様々な現場を、マンガという媒介に落とし込んできましたが、純度100％の現場で繰り広げられる『【推しの子】』という部分は、作者的には大きな面白さの1つです」と表現のリアルさに言及。また監修について「ありがたいことに構成の段階から確認をさせていただいております。ちゃんとリスペクトをいただいた実感があります。実写には実写の台詞回しがあって、マンガ的な台詞のままでは通らない部分もあり、僕が手を入れるとマンガ的になるので手を入れる事が正解とも思えませんでした。作中でも、『信じて託すしかない』という台詞がありましたが、リスペクトを持って作っていただけていると感じていたので、こちらもリスペクトを持って、信じるという選択を取ることができました」と振り返りつつ、スタッフの“原作リスペクト”を称えた。

キャスティングについては赤坂が「それぞれのキャラクターが、それぞれの役者さんのバックボーンに対応したキャスティングだなとは思っていました。それが今回の場合は、当事者意識として活きたのかなとも思っています。それが芸能界というものの空気だったり、リアルな表現につながったと思います」とコメント。横槍はキャラクターデザインについて、「原画1人では追いつかない部分をものすごく解像度高めていただき、背景もプロップもすごくこだわって再現してくださっていてよかったです。描いているとき、本当はこの服着せたいけど描いている時間がない、ということが多かったので、それをすごく補ってくださったというか」と明かす。また横槍は赤坂とともに連載作業の傍ら撮影現場を訪れたそうで、その際に衣装スタッフに「本当に解釈一致でした！」と伝えたことを述懐した。

最後に原作ファンへのメッセージを求められると、横槍からは「誰よりも私が大満足してます。素敵な再構築をしてもらったなと感じました。実写で見てようやく『【推しの子】』という物語をちょっと外側から見ることができて、『【推しの子】って面白いな』って、『好きだな』って思いました。私が手をかけきれなかったことの細部まで、いろんな人の手によって完成度が上がった『【推しの子】』だなと思っていますので、また違う角度から『【推しの子】』という物語を楽しんでいただけたらキャラクターへの愛も深まるんじゃないかなという作品になっています」とコメントが寄せられる。赤坂は「芸能界の当事者たちの、現場の視点というものを得て、実写版『【推しの子】』は、よりリアリティを得た作品だと思います。そこには確かな本物がある。いち視聴者として観たときにそんな感想を抱きました。是非とも、その当事者たちの叫びや葛藤を、作品から感じ取って頂けたらうれしい、そんな風に思っております」とメッセージを送った。

実写版「【推しの子】」

Amazon Originalドラマ「【推しの子】」

2024年11月28日（木）21:00よりPrime Videoにて世界独占配信中

映画「【推しの子】-The Final Act-」

2024年12月20日（金）より全国公開

スタッフ

原作：「【推しの子】」赤坂アカ×横槍メンゴ（集英社「週刊ヤングジャンプ」刊）
企画・プロデュース：井元隆佑
脚本：北川亜矢子
音楽：fox capture plan
監督：スミス、松本花奈

キャスト

櫻井海音、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの、安達祐実、志田未来、中村蒼、戸塚純貴、濱田マリ、尾美としのり、山下幸輝、杢代和人、なえなの、柊太朗、黒田昊夢、簡秀吉、菊地姫奈、竹財輝之助、石井杏奈、青柳翔、稲垣来泉、岩川晴、斉藤柚奈、永瀬ゆずな、倉科カナ、金子ノブアキ、成田凌、要潤、吉田鋼太郎

(c)赤坂アカ×横槍メンゴ／集英社・東映 (c)赤坂アカ×横槍メンゴ／集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会