舞台「呪術廻戦 0」が開幕 乙骨たちの戦いを大迫力のバンドサウンドが彩る

「舞台『呪術廻戦 0』WITH LIVE BAND」より。

芥見下々原作による「舞台『呪術廻戦 0』WITH LIVE BAND」が、本日12月13日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。本レポートでは、初演前に行われたゲネプロ公演の様子をお届けする。

「舞台『呪術廻戦 0』WITH LIVE BAND」は、「呪術廻戦」の前日譚となる「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」を原作とした作品。舞台「呪術廻戦」シリーズ初の試みとして、バンドによる生演奏を取り入れて上演される。キャストには乙骨憂太役に小越勇輝、祈本里香役に櫻井佑音、禪院真希役に武田莉奈(代役)、狗巻棘役に定本楓馬、パンダ役に寺山武志、夏油傑役に藤田玲、五条悟役に三浦涼介らが名を連ねた。

舞台は幼なじみであり特級過呪怨霊となった祈本里香に取り憑かれた少年・乙骨が、完全秘匿の死刑執行処分となった場面からスタート。里香の存在や死刑という処分に怯える乙骨の姿が、真っ赤なライトによって表現された。その後彼の資質を見極めた五条悟によって、死刑保留のうえ東京都立呪術高等専門学校に編入することとなった乙骨だが、ときたまにじみ出る祈本里香の禍々しさは、クラスメイトの真希、棘、パンダらにはなかなか受け入れられるものではなかった。

五条と真希とともに、子供が失踪するという小学校を訪れた乙骨。五条が帳を下ろしたことをきっかけにバンド隊が重厚な音楽を奏で、おどろおどろしい雰囲気が醸し出される。乙骨が里香という特級呪怨霊を持っているがゆえに、低級の呪霊たちが近寄らない状況に驚く真希。しかしふとした瞬間、2人は巨大な呪霊に襲われ呪力に飲みこまれてしまう。怪我をした小学生を発見するも、この状況で何もできない乙骨に対し、「お前は何をしに来たんだ!」と問いかける真希。「誰かと関わりたい、誰かに必要とされて生きてていいって自信が欲しいんだ」と答えた乙骨は、里香の力を借りることで無事に呪霊の腹の中から脱出することができたのだった。

強大すぎる里香の力を支配するために、五条から呪具の刀を授かった乙骨。呪具の扱いに長けている真希に指導を乞う場面では、真希の軽快な剣さばきとそれに押される乙骨、そんな2人にちゃちゃを入れる棘とパンダの姿がコミカルに演じられた。棘をサポートするため、乙骨が低級の呪霊が続出するという商店街を訪れる場面では、突如現れた準1級の呪霊を前にして勇敢に刀を振るい、棘と協力する乙骨の姿が再現された。

場面は転換し、夏油傑一派が登場。夏油、ミゲル、美々子、菜々子、菅田真奈美、ラルゥ、祢木利久が大集合し、華麗なダンスと歌を披露する。「呪術を使えない人間を抹殺し、呪術師だけの楽園を築く」という選民思想を持つ夏油は、12月24日に“百鬼夜行”を決行すると宣言。しかしその真の狙いは、乙骨が持つ特級過呪怨霊の里香を手に入れることだった。そして来る百鬼夜行の日、夏油たちの真の狙いに気づいた真希たちは、夏油のもとへと向かうが……。

クライマックスでは激しいバンドサウンドとともに、三節棍を巧みに扱う夏油と刀を駆使する乙骨の臨場感溢れるアクションを展開。倒れ込む夏油と懐かしの再会を果たした五条、里香に呪いをかけていたのは自分だったと気づく乙骨の姿も描写された。最後にはキャストが集結し、紙吹雪舞う中で軽快なダンスを披露し、ゲネプロは閉幕した。

東京公演は本日13日から29日まで実施。大阪公演は2025年1月18日、19日に大阪・SkyシアターMBSにて行われる。

舞台「呪術廻戦 0」WITH LIVE BAND

日程:2024年12月13日(金)~12月29日(日)
会場:東京都 天王洲 銀河劇場
料金:土日S席1万1500円、土日A席9500円、平日S席10500円、平日A席8500円

日程:2025年1月18日(土)~1月19日(日)
会場:大阪府 SkyシアターMBS
料金:1万1500円

スタッフ

原作:「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」芥見下々(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本:喜安浩平
演出:小林顕作

キャスト

乙骨憂太:小越勇輝
祈本里香:櫻井佑音
禪院真希:高月彩良
狗巻棘:定本楓馬
パンダ:寺山武志
夜蛾正道:南誉士広
ミゲル:ジョエル・ショウヘイ
枷場美々子:井手柚花
枷場菜々子:八木美樹
菅田真奈美:南千紗登
ラルゥ:北村海
祢木利久:塩田康平
夏油傑:藤田玲
五条悟:三浦涼介

アンサンブル

西村功我

(c)芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会