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「楽園追放」は“王道であり普遍的” 釘宮理恵ら上映当時の10年前を振り返る

オリジナル劇場アニメ「楽園追放-Expelled from Paradise-」の10周年を記念したリバイバル上映「楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-」の公開記念舞台挨拶が、本日11月16日に東京・新宿バルト9で開催された。イベントにはアンジェラ・バルザック役の釘宮理恵、ディンゴ役の三木眞一郎、水島精二監督が登壇し、トークを繰り広げた。

観客からの大きな拍手に迎えられ登壇した釘宮、三木、水島監督。挨拶を終えた3人は、「楽園追放-Expelled from Paradise-」が上映された10年前を思い返す。釘宮は当時、作品のSF設定の理解に苦労したようで「当時の、わけがわからなくてもがんばらないと!といった自分の気持ちが、キャラクターに生きていました」と語る。作品全体の魅力を問われると、「今でも新しくワクワクドキドキさせてくれる普遍性がある」とコメントした。

続いて、水島監督が選んだ印象に残っているアンジェラとディンゴのセリフを、テーマ別に紹介するコーナーに。いくつか紹介されたテーマのうち、「仁義について」というテーマでは、ディンゴの「ああ、そいつはそんなにややこしい理屈じゃない。一言で言うと仁義、ってやつだ」、アンジェラの「こうなったらとことんまで付き合うわ。これもあなたの言ってた仁義ってやつ?」といった会話シーンが選ばれた。このシーンを選んだ理由について、水島監督は「理屈ではなく、人間の情のつながり。作品の象徴たるセリフ」だからだと語る。三木も同シーンに触れ、「今の人たちが忘れているような仁義を、AIが理解するというのが素敵なこと」と話した。

その後、続編「楽園追放 心のレゾナンス」が2026年に劇場公開予定であることと、キービジュアルが会場で発表された。最後に3人からファンへ向けたメッセージが送られる。水島監督は「10年経って観返しても時間の経過を感じない、よいフィルム」、三木は「今新作と言われても『すごいな』と声が上がる作品」、釘宮は「王道であり普遍的であり。劇場で何度も何度も観ていただきたい」と伝え、イベントは閉幕した。

「楽園追放 -Expelled from Paradise-」は水島精二が監督、虚淵玄(ニトロプラス)が脚本を手がけ、2014年に劇場公開された作品。リバイバル上映は11月28日まで行われている。

劇場アニメ「楽園追放 心のレゾナンス」

2026年公開予定

スタッフ

監督:水島精二
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクターデザイン:齋藤将嗣
音楽 :NARASAKI

リバイバル上映「楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-」

期間:2024年11月15日(金)~11月28日(木)

上映劇場

スタッフ

原作:ニトロプラス/東映アニメーション
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
監督:水島精二
演出:京田知己
キャラクターデザイン:齋藤将嗣
プロダクションデザイン:上津康義
メカニックデザイン:石垣純哉/齋藤将嗣/柳瀬敬之/石渡マコト(ニトロプラス)
スカルプチャーデザイン:浅井真紀
グラフィックデザイン:草野剛
設定考証・コンセプトデザイン:小倉信也
CG監督:阿尾直樹
モーション監督:柏倉晴樹
造形ディレクター:横川和政
色彩設計:村田恵里子
モニターグラフィックス:宮原洋平(カプセル)/佐藤菜津子
美術監督:野村正信(美峰)
撮影監督:林コージロー
編集:吉武将人
音響監督:三間雅文(テクノサウンド)
音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
音楽:NARASAKI
アニメーションプロデューサー:森口博史
チーフアニメーションプロデューサー:吉岡宏起
プロデューサー:野口光一
アニメーション制作:グラフィニカ
配給:東映/アニプレックス
企画・製作:東映アニメーション

キャスト

アンジェラ・バルザック:釘宮理恵
ディンゴ:三木眞一郎
フロンティアセッター:神谷浩史
クリスティン・ギラム:林原めぐみ
ヴェロニカ・クリコワ:高山みなみ
ヒルデ トルヴァルト:三石琴乃
ほか

(c)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ2