「東京喰種EX.」花江夏樹と雨宮天、ノンスタ井上が没入体験「月山がそこにいた」

「東京喰種EX.(イーエックス)」オープニングセレモニーより。左から雨宮天、花江夏樹、井上裕介(NON STYLE)。

石田スイ原作によるTVアニメ「東京喰種トーキョーグール」の“体験没入型”展示会「東京喰種EX.(イーエックス)」が、明日10月21日から12月1日まで東京・寺田倉庫G1ビルで開催される。本日10月20日には、オープニングセレモニーと内覧会が行われた。

オープニングセレモニーには金木研役の花江夏樹、霧嶋董香役の雨宮天、そして「東京喰種」をこよなく愛する井上裕介(NON STYLE)が出席。ド派手な紫スーツに赤のシャツ、髪の分け目もいつもと逆にしてきた井上は、作中のキャラクター・月山を意識したそう。トークも冒頭から飛ばし、張り切りぶりがこちらに伝わってくるが、登壇者たちの反応は意外とあっさりめ。ボケをスルーされそうになり「無視するな!」と声を上げると、花江が「まだ始まって間もないですけど月山に見えてきました!」と無理矢理フォローを入れる。

TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」の放送開始は2014年と、今から10年前。印象的なシーンを聞かれると、花江は「1期の最終話で金木くんがヤモリに拷問されるシーン。アフレコでも泣け叫びまくって、ずっとつらいシーンが続く話数だったのでいまだに記憶に残ってます」と答える。このおかげで、その後の作品で難しいお芝居があっても「『東京喰種』のほうが大変だったよな」と思えるようになったそう。井上が「最後に展示されてた色紙、『苦しくて』という言葉から始まってましたもんね」と言うと、花江は「苦しくて楽しくて、つらい現場でした」と駆け出しの頃ならではの苦労を笑いながら振り返った。

雨宮も花江と同じように、経験が浅かったからこその苦労があったそう。「特に大変だったのは最初の1、2話の頃。もっと声を低くしてほしいと何度も言われたんですが、当時は声域も狭いからすぐに限界がきちゃうんですよね。そんな中で戦闘シーンを演じたり、大事なセリフを言わなきゃいけなかったりしたので、私はこの役をやり切れるんだろうかって不安になりました」と回想する。花江が「僕も1話から泣いたり叫んだりしたので、もうどうしようと1回台本を投げちゃったりもして(笑)。だから1話の台本はぐちゃぐちゃなんです」と続けると、井上は「アニメを見る側からはわからなかったですけど、演じてる側はそんなに大変だったんですね」と当時の2人を称えた。

オープニングセレモニーの前、ひと足さきに会場を巡った登壇者たち。マンガやアニメの展示イベントによく行くという井上は、「ジャンプ作品の展示会では一番ぐらいの広さじゃないですか?」と規模の大きさに触れる。花江も「倉庫ならではの広さですよね」と同意し、「我々が立っているここは(金木とヤモリ イマーシブシアター)、全体がスクリーンになっていて金木くんが拷問されているシーンが流れるんですよね。ヘッドホンを着けるとステレオの音も聴こえてきて、臨場感が半端ない! ムカデが耳に入ってくる音とかもちゃんと左耳から聴こえてくるんです」と感動を伝える。

思わずギョッとするような不気味な演出の展示も多い中、100点満点のリアクションで心から楽しんでいたと花江にバラされた雨宮。「びっくりしましたけど、あんていくの再現エリアで心休まりました。コーヒーの香りがほんのり漂っていたのも印象でしたね」と話す。また雨宮は「月山の展示は衝撃的。どういう仕掛けはわからないですけど、そこに月山がいましたね」と、ドアのすりガラスから動く月山が見える展示に言及。これに花江が「クンカクンカしてましたねー!」と続けると、井上も「あのシーンが生で見られるとは!」と作品ファンとして喜びを滲ませる。花江はアフレコ当時を回想し、「あのシーンは宮野さんが実際にハンカチを顔に当てながら演じてたんです」と裏話を披露した。

オープニングセレモニーでは、コーヒーカップに見立てた樽で鏡開きする一幕も。また10周年記念イベント「東京喰種FES. -PLAY BACK-」が、2025年6月8日に東京・立川ステージガーデンで開催されることも発表された。なお「東京喰種EX.」は東京での開催後、12月14日から29日まで大阪・VS.(ヴイエス)で行われる。

「東京喰種EX.」

期間:2024年10月21日(月)~12月1日(日)
会場:東京都 寺田倉庫G1ビル

期間:2024年12月14日(土)~12月29日(日)
会場:大阪府 VS.(ヴイエス)※グラングリーン大阪内

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