「ガンダムSEED FREEDOM」舞台挨拶、桑島法子がフレイの声色で「成長したのねキラ」

「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版」上映記念舞台挨拶の様子。左から福田己津央監督、三石琴乃、保志総一朗、桑島法子。

劇場アニメ「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」特別版の上映を記念した舞台挨拶が、本日9月20日に東京・新宿ピカデリーで実施され、キラ・ヤマト役の保志総一朗、マリュー・ラミアス役の三石琴乃、アグネス・ギーベンラート役の桑島法子、福田己津央監督が登壇した。

今年の1月に公開され、興行収入49億円、動員290万人を記録した「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」。本日より期間限定で上映される特別版では、約500カット以上がアップデートされている。さらに福田監督が脚本を手がけたエピローグカットが、第1弾、第2弾と上映期間ごとに異なる内容で追加されている。

三石と桑島が「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のイベントに登壇するのは今回が初。冒頭の挨拶では、「ガンダムSEED」シリーズでさまざまなキャラクターを演じてきた桑島が、フレイ・アルスター、ナタル・バジルール、ステラ・ルーシェ、そして「SEED FREEDOM」で演じたアグネスと、声色を使い分けてメッセージを送る。まずは「機動戦士ガンダムSEED」に登場したフレイの声色で、劇中でのキラのウジウジした態度を叱責。続けて「だけど1つだけよかったところがあるわ。なんだと思う? 保志くん」と投げかける。保志の「がんばっていたところ」という答えは外れたが、自身が演じたアグネスの言いなりにならなかったキラを「成長したのねキラ」と優しい声で褒めていた。

続けて、アークエンジェルの戦闘指揮官としてマリューとともに戦ったナタルの声色で、三石とともに参加した試写会を回顧。劇中に登場するマリューの「戦術バジルール」というセリフに触れ、ナタルの名前が入った戦術名に「忘れないでいてくれた。私が生きていた。私はあなたの中に刻まれている」と、三石の隣でセリフを聞いた際に熱いものが込み上げてきたことを告白した。福田監督もこのシーンについて、「脚本になかったのをコンテでねじ込みました」と明かした。

数多くのシーンがアップデートされた「特別版」についての話題では、福田監督が劇場公開当時から修正したいシーンがいくつもあったことを伝える。続けて「そこから何カットかに絞り込まれるんですが、おかげさまで映画をヒットさせていただいたおかげで予算が付きました」と、今回の大幅なアップデートができた理由を話した。また追加されたエピローグカットも当初は制作の予定はなかったそう。「映画館に来てくれる人に何かできないかということで、急遽作りました。11月の第2弾は今制作中です(笑)」と、制作に至った思いを伝えた。

桑島がイベント初登壇ということもあり、アグネスについての話題も。「ガンダムSEED」シリーズで演じたキャラクターは軒並み死亡している桑島。「SEED FREEDOM」で演じたアグネスも当初、シュラに殺される予定だった。アグネスが生き残った理由について福田監督は「シュラがアスランに負けて、シリアスをかます余裕がなくなった」と説明。相手の心を読むシュラに対し、アスランがカガリの裸を妄想するというコメディチックなシーンのおかげでアグネスが生き残ったことが明かされた。

舞台挨拶では、生き残ったアグネスの今後をキャスト陣が妄想。「マリューがいろいろ教えましょう」と名乗り出た三石は「大人との絡みがないのがいけない」とアグネスの問題を分析し、「ムウを貸します」と発言。観客や保志が「それは揉め事の元にならない?(笑)」と困惑する中、「人生の先輩としてご飯でも食べながら話を聞こうじゃない」と発言の意図を説明する。これを聞いた桑島も「アグネスはマリューの弟子になる」ということで納得していた。

またアグネスがキラに迫るシーンについて、「どうだった?嫌だったでしょう?」と桑島から聞かれた保志は、「桑島さんとのやりとりができたのはすごくうれしかった」と伝える。また「あのシーンがあったからこそ、ラクスとの絆を深められた」と、作中でも重要なシーンであったことを話し、その後のアグネスの裏切りについては「切られたときはどうしようかと思いました(笑)」と本音を明かし笑いを誘った。

「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版」

上映期間

第1弾:2024年9月20日(金)~10月3日(木)
第2弾:2024年11月1日(金)~14日(木)

(c)創通・サンライズ