「夏目友人帳」3度目の音楽朗読劇が閉幕、神谷浩史「賑やかにお届けできた」
緑川ゆき原作による音楽朗読劇「SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~音劇の章 2018~」が、1月6日に東京国際フォーラム ホールAにて行われた。
「SOUND THEATRE」は読み聞かせのみにとどまらず、舞台美術、照明、衣装、特殊効果にまでこだわり、五感を刺激する“新感覚・音楽朗読劇”。アニメ「夏目友人帳」の声優陣が出演する「SOUND THEATRE × 夏目友人帳」は、2013年9月に初演が、2015年12月に再演が行われ、今回で3度目の公演となる。「~音劇の章 2018~」には、夏目貴志役の神谷浩史、ニャンコ先生/斑役の井上和彦をはじめ、伊藤美紀、伊藤栄次、堀江一眞、岡村明美、黒田崇矢、松山鷹志、下崎紘史、知桐京子、久保ユリカ、清都ありさ、郷田ほづみが出演した。
第1幕で上演されたのは、「夏目友人帳 伍」の第2話でも放送された「悪戯な雨」の音劇版。田沼と雨宿りをしていた夏目が、愛らしい少女の姿をした妖怪とその妖怪が50年前に出会った男の話を語るエピソードが展開された。幕間では、一つ目の中級妖怪と牛顔の中級妖怪がアニメ第1期から第6期までに登場した回を振り返りながら、夏目から寵愛を受けていたことを確認する話が語られ、低級妖怪から観客にお年玉と称したプレゼントが配られた。第2幕では、アニメ「夏目友人帳」シリーズの総監督・大森貴弘によるオリジナル書き下ろしエピソード「そこに響く音を」を披露。ある春の日に、八つ原の隣山まで出かけた中級妖怪は、大きな岩の姿をした身動きできない妖に出会う。その妖から音が染み入る不思議な石「音石」を渡され、「遠くの音を届けてほしい」と頼まれた中級妖怪は、ヒノエ、三篠、河童、そして夏目とともに音を集めることになる。
会場ではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、パーカッション、ピアノの生演奏をバックに、着物を羽織り、和の雰囲気をまとったキャストたちがあるときはしっとりと聞かせる演技を、あるときはコメディチックな表現を駆使して観客を「夏目友人帳」の世界に引き込む。井上は照明による陰影の演出を巧みに使いながら、プリチーなニャンコ先生から一瞬にして威厳のある斑へと変貌を遂げて観る者を魅了していた。
昼公演を終えた神谷と井上のコメントも到着。神谷は「今回で3回目になりますが、新作をやらせていただくにあたって、キャストも増えて賑やかにお届けでき、新年早々縁起が良かったのではないかと思います!」と語る。井上は「今回の『SOUND THEATRE』が新作だったので、どういう反応が来るかドキドキしていましたが、みなさんの反応がとても温かくて嬉しかったです。あと、生の雨音もよかったです!最後にいろんなものが降ってきましたが、塊が私の顔に大当たりしましたので、今年はいい年になるんじゃないかと思いました」と茶目っ気たっぷりに答えた。
なお「SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~音劇の章 2018~」のBlu-ray / DVDが5月30日にリリースされることが決定。ディスク3枚で構成され、「SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~音劇の章 2018~」に加えて2017年5月に開催されたイベント「夏目友人帳 ~風薫るころ~」、10月に行われた「『夏目友人帳 陸』公開録音イベント~秋の語らい~」の様子が収録される。
神谷浩史コメント
今回で3回目になりますが、新作をやらせていただくにあたって、キャストも増えて賑やかにお届けでき、新年早々縁起が良かったのではないかと思います!
井上和彦コメント
今回の「SOUND THEATRE」が新作だったので、どういう反応が来るかドキドキしていましたが、みなさんの反応がとても温かくて嬉しかったです。あと、生の雨音もよかったです!最後にいろんなものが降ってきましたが、塊が私の顔に大当たりしましたので、今年はいい年になるんじゃないかと思いました。
(c)緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会