稀な精神疾患で我が子を愛せなくなり…「妊娠したら死にたくなった」紙版上下巻が発売

「妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~」上巻

橘ちなつ「妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~」が単行本化。上下巻で発売された。

「妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~」は、橘自身の実体験をベースに、主人公・千夏が妊娠を機に発症した稀な精神疾患と戦うさまを描いた物語。待望の第一子を妊娠した千夏は重いつわりに苦しみ、出産が近づくに連れて不可思議な症状に悩まされるようになる。足は勝手に動き出し、待ち望んだはずの我が子にも恐怖を抱く千夏。出産を終えればすべての症状から解放されると望みを抱いていたが、産後の千夏は閉鎖病棟にいて……。1000人に1人の割合で発症する稀な精神疾患により我が子を愛せない千夏と、ともに戦った家族の姿が綴られる。これまで電子書籍として販売されており、今回初めて紙版の単行本として登場。単行本化にあたって、橘の書き下ろしエッセイや当時の写真も収録された。