サクタロー「あさぎ色のサウダージ」1巻が本日7月10日に発売された。これに合わせて「メタモルフォーゼの縁側」の鶴谷香央理が推薦コメントを寄せている。
「あさぎ色のサウダージ」の主人公・藤沢蓮は生きることを諦め、今まさに橋から飛び降りて死のうとしていた。それを止めたのは、かつてケンカ別れをした地元の親友・清水まつり。蓮にとってまつりは「世界で一番会いたくなくて死ぬほど会いたかった」人物で、偶然の再会は蓮に気まずさと驚きを与える。そんな蓮にまつりは「あの時の続きしない?」と、昔のように一緒にマンガを描かないかと提案。1年のタイムリミットを設定し「それで何もできなかったらさ」「その時は一緒に死んじゃおっか」と微笑みかけるのだった。同作はKADOKAWAのWebマンガサイト・コミックNewtypeで連載中。
鶴谷香央理推薦コメント
これでもかと描きこまれる、カーブミラーに映る景色や、家電量販店の商品や、本棚に縦横に差された本を見ていると、これを描いているのは不器用な二人の主人公たち自身なのではないかと思えてくる。「自分たちの見ている世界はこんなふうだよ」と私たちに教えるために。