「小市民シリーズ」羊宮妃那が「かわいいでちゅ」梅田修一朗と赤面ミッション乗り切る

TVアニメ「小市民シリーズ」先行上映会の様子。左から梅田修一朗、羊宮妃那。

TVアニメ「小市民シリーズ」の先行上映会が、本日6月30日に東京・kino cinéma新宿にて開催され、小鳩常悟朗役の梅田修一朗、小佐内ゆき役の羊宮妃那が登壇した。

「氷菓」「黒牢城」などの作品で知られる米澤穂信のミステリー小説を原作とする「小市民シリーズ」。7月6日の放送開始に先がけて作品をファンに観て貰える機会ということもあり、MCの天津飯太郎から今の心境を聞かれた梅田だったが、「映画館ってなんで甘いポップコーンの匂いがするんだろう」と舞台袖でしていたという雑談を壇上にも持ち込む。天津から「今はいいんですよ!」とツッコミを入れられるが、羊宮も「なんであんなにも美味しそうな匂いなのかな」と続く。これを受け、梅田は「すでに小佐内さんになってましたね」と、洋宮の発言がスイーツに目がない小佐内のようだとうまくまとめ、和やかな雰囲気でイベントがスタートした。

仕切り直し改めて梅田は「このスクリーンで記念すべき第1話を観てもらえると思うと、僕自身もワクワクすると同時に羨ましいですね!」と目を輝かせる。羊宮は映像美に着目し「映画なんです、本当にあまりにきれいで」と見どころをアピールした。

この日はキャラクター紹介に絡めて「小市民ッションを推理せよ」と題したコーナーも実施された。ミッション与えられた梅田と羊宮が交互に、聞き手にわかるようにそのミッションを織り交ぜながら自身の演じるキャラクターを紹介。聞き手は相手にどんなミッションが与えられていたかを推理し、正解を目指す。

最初にキャラ紹介に挑戦した梅田に課されたミッションは「1つ自分自身のプロフィールを混ぜる」「決めポーズをとる」というもの。梅田は「梅田修一朗と申します。賢プロダクションからまいりました」と自己紹介から始め、生年月日、血液型まで、1つでよかった自身のプロフィールをふんだんに入れていく。決めポーズも忘れておらず、「古畑任三郎」を彷彿とさせる額に手を当てる仕草を何度も披露。名探偵に引っ張られたのか、なぜか「ガリレオ」を思わせる「実に面白い」というセリフまで飛び出した。これを受けて羊宮が出した答えは「回りくどくなかなか紹介をしない」「自分のことを世界一カッコいいと思っている」というもの。これを聞いた梅田が思わず崩れ落ちると、会場が笑いに包まれた。

続く羊宮に与えられたミッションは「語尾に『でちゅ』をつける(1回)」「途中で大きなため息をつく」の2つ。頭を抱える羊宮だったが、いざ始まると「ゆきちゃんって本当にかわいい、はあ。ほんとうにかわいい、はあ」とため息を連発。「でちゅ」を出すタイミングを探る羊宮だったが「(ゆきちゃんは)小動物かのようになんて言うんでちゅかね。かわいいなあ、はあ。かわいいでちゅ」とため息と「でちゅ」の合わせ技で正解を導こうと奮闘する。羊宮のがんばりに大きな拍手が贈られた。しかし梅田は「小山内さんの限界ファン」「赤ちゃん言葉を混ぜる」とミッションを予想。正解を導けなかった梅田に対し、羊宮は「こんなきれいな衣装を用意していただいて、こんなに素敵な舞台挨拶の中、たくさんため息をつき、『でちゅ』と初めて言ったんです!」と抗議するも、梅田も「どうしてだ!」と答えられなかった自分を悔いることしかできなかった。

最後のミッションは、本来は本日体調不良のためイベントを欠席することになった古川慎のために用意されていたもの。梅田に正解を出してほしいと、ミッションへの挑戦を任された羊宮は「痛手を負ったばかりの私にもう一度……」とささやかに抵抗するが、「熱血キャラでキャラクターを紹介する」「キャラクターをスイーツにたとえる」というミッションに、身振り手振りを交えながら全力で挑む。なんとか正解を出させたいと、ミッションが終わった後も「熱くなってきた」「情熱が湧き上がってくる」「甘いものならなんでもいい」「例えたい」と大胆にヒントを提供。みごと梅田が正解を導き出し、コーナーを締めくくった。

最後の挨拶では羊宮が「ゆきちゃんを演じるにあたって、今までにないような、向き合い方だったり、演じ方、表現を考えながら演じさせていただいておりました」とコメント。映像が本当にきれいです。でも、私が言葉を尽くすよりも、ぜひ観て感じていただきたいという思いです」と笑顔で話した。

梅田は「羊宮さん、古川さんに小鳩くんのいろんな表情や会話を引き出していただいたという感覚があります。自分でも貴重な経験をさせていただいた現場でした」と収録を振り返る。さらに「小鳩くんと小山内さんの会話の空気感が、『小市民』の世界に広がっていくような不思議な魅力に包まれた作品です。この後、劇場という最高の空間で第1話を楽しんでください」とメッセージを贈った。

TVアニメ「小市民シリーズ」はテレビ朝日系全国24局ネット「NUMAnimation」枠で7月6日に放送開始。「氷菓」「黒牢城」などで知られる米澤穂信のミステリー小説を原作に、清く慎ましい小市民を目指す小鳩と、同じ志を持つ同級生・小佐内が、不可解な事件や災難に見舞われながら過ごす学園生活を描く。

TVアニメ「小市民シリーズ」

放送情報

テレビ朝日系全国24局ネット「NUMAnimation」枠:2024年7月6日(土)より毎週土曜日25:30~
BS朝日:2024年7月13日(土)より毎週土曜日25:00~
CSテレ朝チャンネル1:2024年8月4日(日)より毎週日曜日21:00~

配信情報

ABEMA:2024年7月6日(土)より毎週土曜日25:30~地上波同時・単独先行配信

スタッフ

原作:米澤穂信(創元推理文庫 刊)
監督:神戸守
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:斎藤敦史
サブキャラクターデザイン・総作画監督:具志堅眞由
色彩設計:秋元由紀
美術監督:伊藤聖(スタジオARA)
美術設定:青木智由紀 イノセユキエ
撮影監督:塩川智幸(T2studio)
CGディレクター:越田祐史
編集:松原理恵
音楽:小畑貴裕
音響監督:清水勝則
音響効果:八十正太
アニメーションプロデューサー:渡部正和
ラインプロデューサー:荒尾匠
アニメーション制作:ラパントラック

キャスト

小鳩常悟朗:梅田修一朗
小佐内ゆき:羊宮妃那
堂島健吾:古川慎

(c)米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会