鶴谷香央理が辻村深月の小説「傲慢と善良」をコミカライズ。本日6月20日に朝日新聞出版のWebサイト・webTRIPPERで連載がスタートした。
婚活アプリで出会い、結婚を控えている真実と架。ある日、架は真実との連絡が突然取れなくなってしまう。彼女の家を訪れると、そこはもぬけの殻。架は真実の行方を探す中で、彼女の過去とも向き合っていくことになる。初回は一挙3話分が公開された。次回は7月20日更新予定だ。辻村と鶴谷からはコメントが到着した。なお「傲慢と善良」は累計90万部を突破するベストセラー小説で、9月27日には実写映画が全国ロードショーされる。
鶴谷香央理コメント
「傲慢と善良」を初めて読んだ時、この傲慢さと善良さは、現代を生きる多くの人が持っているものだと思いました。けれども同時に、まさに傲慢で、善良であるがために、誰もがそれを隠して、目を背けているものでもあります。そこに光を当てた辻村さんが見せてくださった景色を、漫画でもみなさんにお見せできたらと思っています。
辻村深月コメント
「傲慢と善良」の漫画化に際して鶴谷さんのお名前があがった際に、「そんな恐れ多いこと!!」と震えあがりました。
鶴谷さんの才能と時間は、ご自分の漫画を描かれるためにお使いいただきたい、私だって鶴谷さんの新作が読みたいもの!とファンの一人として恐縮していたのですが、同時に、鶴谷さんが真実と架の、あの厄介な物語を描かれたらどうなるのだろう……という期待と好奇心も抑えきれませんでした。
お会いしてお話をし、届いた第一話のネームを読んだ途端、ああっ!と心が震えました。
これは確かに私が書いた「傲慢と善良」だけど、まぎれもない鶴谷作品の新作!
それくらい、この話を鶴谷さんがご自分のものしてくださっていると感じ、続きが読めるのが今は楽しみでなりません。こんな幸せがあっていいのか、と信じられない気持ちです。