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「【推しの子】」でデビューの伊駒ゆりえに内山夕実ら“先輩”キャストが「ワシが育てた」

赤坂アカ・横槍メンゴ原作によるアニメ「【推しの子】Mother and Children」の復活上映御礼舞台挨拶が、本日6月8日に東京の丸の内ピカデリーで開催。アイ役の高橋李依、ルビー役の伊駒ゆりえ、幼少期のアクア役の内山夕実、さりな役の高柳知葉、斉藤ミヤコ役のLynnが登壇した。

「【推しの子】Mother and Children」は、アニメ「【推しの子】」の90分拡大版の第1話を劇場作品として上映したもの。地方都市で働く産婦人科医・ゴローが推しのアイドル・B小町のアイと”最悪の出会い”を果たしたことで、数奇な運命に巻き込まれていく様子が描かれる。2023年3月に全国の劇場で上映され、アニメの放送1周年を記念して昨日6月7日に復活上映がスタートした。

イベント冒頭では本日舞台挨拶に出席が叶わなかった有馬かな役・潘めぐみのメッセージを、高橋が代読。メッセージの中で潘はファンに向け、「今回の復刻上映は、皆さんが叶えてくれた再会と始まりです。本当にありがとうございます。この始まりの物語に、どうぞ心ゆくまで身を委ねてください」と感謝する。続けて「【推しの子】Mother and Children」の見どころとして、潘は「今回第1話を改めて観て、私はさりげない演出に鳥肌が立ちました。さりげない1カットです。スタッフの皆さん、はなから最後の最後までやる気ですね?覚悟を感じました」と、あるシーンでスタッフの意気込みを感じたことを明かす。メッセージを読み終わった高橋は「本当に丁寧なメッセージですし、“考察班”みたい……!」と圧倒されていた。

アニメが放送されてからの1年間で寄せられた反響を振り返るキャストたち。高橋は「反響しかなかった!」と喜び、「ごまちゃん(伊駒)はこの作品が初めてだもんね?」と事務所の後輩であり、「【推しの子】」でレギュラー作品デビューを果たした伊駒に話題を向ける。伊駒は「本当に親戚から友達から、そしてアニメをあまり観ない方からも声をかけていただくことが増えて、この作品は皆さんに愛されているんだと感じた幸せな1年でした」とほほえみ、「李依さんからもたくさんのものをもらいました」と先輩である高橋から多くを学んだと語る。伊駒の言葉に高橋は「うれしいねえ!」と大はしゃぎ。内山も「我々としてもごまちゃんを側で見守れることがうれしい。『ワシが育てた』って言える」と笑い、高橋もうなずく。伊駒は「これからもぐんぐん育っていきます!」と張り切っていた。

「『【推しの子】』を感じない日はなかった」とこの1年を振り返るLynnは、「企業とコラボしていたり、主題歌の『アイドル』があちこちで流れていたり。グッズもあるし、浸りっぱなしの1年でした」と語る。高柳は「『【推しの子】』が町中に溢れていましたね。不思議な感じ。『【推しの子】展』にも足を運ばせていただいて、こんなに愛されてるんだと実感して幸せでした」と述べた。

続いて話題は「【推しの子】Mother and Children」のアフレコエピソードに移る。丸1日の収録が4日間続いたそうで、高橋は「まだ分散収録を行っていた時期で、まず1話を完成させて先行上映でみんなに観てもらおうという流れでしたよね」と回想。内山は「私はアクアの幼少期を演じて、成長したアクアは大塚剛央くんが演じているんですが、大塚くんは(1話では)出番が最後の最後。なのに収録の日は朝からずっと待機してくれてましたよね。自分の立場だと(待ち疲れて)声が出なくなっちゃってるんじゃないかと思う……」と現場での大塚の様子を紹介した。

1人で収録していたLynnだったが、「幼いアクアとルビーが、当時ミヤコとどのように接していたのか見たい」という理由で伊駒と大塚が見学に来ていたことを明かす。Lynnは「緊張して、変にリテイクを出しちゃいけない!と思って……」と収録時の心境を吐露する。1話の収録前には成長したアクアとルビーの収録が一部行われていたという。高柳はその音声を取り寄せ、「ゴロー役の伊東健人さんと『なるほど』って聴きながら、それはそれとして“前段階”の演技を作りましょうと話していました」と語った。

最後に伊駒は「『【推しの子】』はこれからどんどん続いていきます。その一番始めの物語を観たときに、また違った感情があると思うので、ぜひその感情を大切に持ち帰っていただいて、これからも『【推しの子】』をもっと愛していただけたらうれしいです」と挨拶。高橋は「復活上映ということでDolby Cinemaも実施しており、音響周りもアップデートしている箇所があります。もともとよかったものがさらによくなったらしいので、ぜひ体感してほしいですね」とアピール。続けて「本音を言うとずっと忘れないで欲しい1話でした。『バトンは渡しちゃったから』と自分を納得させようとする気持ちはあるけど、ずっとアイちゃんのことを忘れないでほしいと思ってしまいます。何度でも観てもらってもいいので! 忘れないでいてもらえたらうれしいです。この先の物語も一緒に応援していきましょう!」とコメントし、舞台挨拶を締めくくった。

(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会