「ROCK MUSICAL BLEACH」8年ぶり新作開幕!歌とアクションで破面との戦いが蘇る

「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」より。

久保帯人原作による舞台「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」が、本日5月12日に東京・天王州 銀河劇場で開幕。これに先がけて昨日5月11日には公開ゲネプロが行われた。

“ロックと剣劇”をコンセプトに、2005年の初演以降、シリーズ化されてきた「ROCK MUSICAL BLEACH」。2016年の「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」以来の再始動となる今回の公演では、ミュージカル化が望まれていた“破面篇”の物語が2部作で上演される。

開幕した「Arrancar the Beginning」は2部作の前編。キャスト・スタッフはこれまでのシリーズから一新され、児玉明子が脚本・演出、作曲家・ピアニストの兼松衆が音楽を担当する。黒崎一護役で主演を務めるのは木原瑠生。ウルキオラ・シファー役に百名ヒロキ、グリムジョー・ジャガージャック役に植原卓也がキャスティングされた。

「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」で描かれるのは、「尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇」にて朽木ルキアを救出した一護たちを待ち受ける、藍染惣右介とその仲間・破面(アランカル)たちとの新たな戦い。「尸魂界篇」のラスト、ルキアから崩玉を奪おうとする愛染と、一護たちの戦いから物語は始まる。愛染に敗北を喫し崩玉を奪われるも、なんとかルキアを助けた一護は、現世に戻り死神代行業を再開していた。そんな一護の前に現れたのは、謎の転校生にして、虚(ホロウ)の力使う“仮面の軍勢(ヴァイザード)”の一人・平子真子。一護を仲間に引き入れようとする平子だが、自身に虚の力があることを信じたくない一護はこれを拒否する。そこへ愛染が、ウルキオラ・シファーら破面を現世に送り込んできたことから物語は大きく動き出す。

第1幕では、ルキアをはじめ、阿散井恋次、日番谷冬獅郎、松本乱菊ら現世に駆けつけた仲間たちと、一騎加勢に現世へと攻め込んできた破面たちとの激しいバトルが展開される。ド派手な演出から、巨大な卍解・龍紋鬼灯丸を披露するのは川崎優作演じる斑目一角。「尸魂界篇」では、助けられる側だったルキアも卍解・袖白雪で、敵と堂々と渡り合う。しかし、破面の中でも高い戦闘力を持つ者の一人、グリムジョー・ジャガージャックの登場で戦況は一変。なすすべなく、破面の脅威を知らしめられた死神たちの絶望が、音楽・演出の力で際立たされた。

随所に差し込まれる歌唱によって、自分よりも一護を笑顔にするルキアへの井上織姫の嫉妬、一護の内なる虚への苦悩など、キャラクターの感情をよりエモーショナルに表現。虚圏(ウェコムンド)へ連れ去られ、一護へ別れを告げに来た織姫の印象的なセリフも歌い上げられる。戦いの裏で修行を重ねていた茶渡泰虎、石田雨竜が、虚圏へ織姫を救出に行こうとする一護へ力を貸すために立ち上がる場面では、力強い歌声が彼らの決意の強さを感じさせた。

第2幕では、虚圏へと攻め入る一護たちのアクションにも注目。新たな力を手に入れた茶渡や石田、そして次々に登場する個性的な破面をキャスト陣が熱量高く演じる。目まぐるしく場面が切り替わり、戦いの激しさを感じさせた。互いに力を開放した一護とグリムジョーの再戦では、迫力ある殺陣も繰り広げられる。「尸魂界篇」でしのぎを削った更木剣八、朽木白哉ら隊長たちの活躍など、新たなカンパニーで再始動した「ROCK MUSICAL BLEACH」の魅力が凝縮された。

一護役の木原、藍染惣右介役井澤勇貴、ウルキオラ役の百名、グリムジョー役の植原、脚本・演出の児玉からはコメントが到着。木原は「今はただ目の前のことに真っ直ぐ向き合うことを目標として本番に臨みたいと思います。全員で作り上げてきたからこそ自信を持って皆さんにお届けしますので、最後まで応援よろしくお願いします!」とメッセージを送った。コメント全文は記事末で確認を。

「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」は、本日5月12日から26日まで東京・天王洲 銀河劇場、5月31日から6月2日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。千秋楽を含む一部公演は、DMMTVにて独占ライブ配信される。

児玉明子(脚本・演出)コメント

本日、満を持して、8年ぶりに「ROCK MUSICAL BLEACH」の幕が開きます。日々稽古を重ねる中で、「BLEACH」を愛するキャストやスタッフから、思わず拍手や歓声が沸くようなシーンがいくつもできました。それはきっとお客様もワクワクするシーンになっているのではないかと実感しております。より多くのお客様に、この作品をご観劇いただきたい…その一心で、カンパニー一同、誠心誠意頑張ります!

木原瑠生(黒崎一護役)コメント

「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~いよいよ幕が開きます。楽しみと不安が混じった稽古初日から月日は経ち、大きな事故もなく本番を迎えられること嬉しく思います。今はただ目の前のことに真っ直ぐ向き合うことを目標として本番に臨みたいと思います。全員で作り上げてきたからこそ自信を持って皆さんにお届けしますので、最後まで応援よろしくお願いします!

井澤勇貴(藍染惣右介役)コメント

8年の時を経て「ROCK MUSICAL BLEACH」という作品を破面篇という形で上演できることを、心から嬉しく思います。「BLEACH」の中でも特に好きなエピソードなだけに当時読んでいた時の記憶や、興奮をそのままに稽古場から遺憾なく発揮して全員で創りました。有り難いことに破面篇を待望してくださっていたファンの方々が多いと伺いました。その期待に応えられますように尽力致します。

百名ヒロキ(ウルキオラ・シファー役)コメント

全員が主役級のキャストが揃い、とても豪華で胸高鳴る名シーンがステージ上で怒涛に繰り広げられます。お客様にお届け出来る日を心待ちにしていました。遂に破面篇開幕です!皆様が想像する以上に沢山の魅力溢れるキャラクターが登場し、一幕からワクワクする事間違いないです。「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~、どうぞご堪能下さいませ。配信もありますよ!

植原卓也(グリムジョー・ジャガージャック役)コメント

稽古を重ね、改めて今作をお届け出来る喜びを噛み締めていました。映像技術を含め、今だからこそ実現する「ROCK MUSICAL BLEACH」にぜひご期待ください。初の破面篇、自分にしか出来ないグリムジョーを目指して、舞台で強く生きたいと思います。新たな幕開けを共に楽しんでいきましょう。応援宜しくお願いします。

「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」

2024年5月12日(日)~26日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場

2024年5月31日(金)~6月2日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

原作:久保帯人「BLEACH」(集英社 ジャンプコミックス)
脚本・演出:児玉明子
音楽:兼松衆

キャスト

黒崎一護:木原瑠生

井上織姫:佐當友莉亜
茶渡泰虎:チャンヘ
石田雨竜:佐藤永典

平子真子:山崎晶吾

浦原喜助:根本正勝

朽木ルキア:田野優花
朽木白哉:山本一慶
阿散井恋次:宇野結也
日番谷冬獅郎:松岡拳紀介
松本乱菊:美麗
更木剣八:岡本悠紀
斑目一角:川崎優作

内田未来、亀井照三、白崎誠也、田邊謙、細川晃弘、松川大祐、宮川連、望月凜、師富永奈

藍染惣右介:井澤勇貴

市丸ギン:秋沢健太朗
東仙要:藤田浩太朗

ウルキオラ・シファー:百名ヒロキ

グリムジョー・ジャガージャック:植原卓也

※山崎晶吾、川崎優作の「崎」は立つ崎が正式表記。

(c)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2024