「夏目友人帳」思い出話に花が咲いたAJステージ、井上和彦はサプライズに笑みこぼれる
緑川ゆき原作によるTVアニメ「夏目友人帳」のステージイベントが、本日3月23日に「AnimeJapan 2024」内で開催され、夏目貴志役の神谷浩史、ニャンコ先生/斑役の井上和彦、田沼要役の堀江一眞、多軌透役の佐藤利奈、大森貴弘総監督が登壇した。
佐藤と井上がニャンコ先生のぬいぐるみを持って登場すると温かい拍手で迎えられる。イベントではアニメ第1期から、第6期までを順に振り返るコーナーを実施。2008年から放送された第1期当時、まだ夏目貴志のような普通の少年を演じることが少なかったという神谷は、オーディションに受かったうれしさや、演じるプレッシャーなど当時の感情について話した。
「続 夏目友人帳」では、多軌が初登場。最初は佐藤が多軌への思いを話していたが、スクリーンに映し出された場面カットにちょびひげがいたことから、ちょびひげの話題に。大森総監督からは実は描くことが難しいという裏話が飛び出した。また堀江は田沼と夏目の距離感に着目してトークを展開していた。
振り返りトークの中でも盛り上がったのは、ニャンコ先生が夏目の姿になるエピソードについて。夏目の姿になったニャンコ先生を演じた井上は、直前にそれを知らされたと回顧。神谷も鮮明に当時のことを覚えていたようで、実は演じたかったことなどを明かしていた。また笑いが起こったのは、「夏目友人帳 伍」のトークで中級妖怪の姿がスクリーンに映された場面。一つ目の中級妖怪を演じる松山鷹志のダジャレアドリブに当初、大森総監督が困惑していたという話題から、神谷が当時の収録の様子を再現し、思い出話に花が咲く。今では松山がムードメーカーとして現場を盛り上げていることなど、長い歴史を持つ作品だからできる話が続いた。
またイベントの中では新情報も発表に。ティザービジュアルでは、夏目の肩に乗りウインクをしているニャンコ先生にキャスト陣が着目。ティザーPVには神谷が満足感を示していた。
最後の挨拶では、3月26日の誕生日に70歳を迎える井上へサプライズで花が渡される。井上の趣味の1つであるウインドサーフィンを楽しむピンクのアロハを着たニャンコ先生が乗った花束に、思わず笑みがこぼれた。客席からも「おめでとう!」の声が飛ぶ中、井上は今年で50周年となる声優業の今後への思いを話し、神谷からイベント前にもらったというスニーカーを観客へ見せていた。神谷は「AnimeJapan」で、再び井上を祝えたことを喜びつつ、秋のアニメ放送でのファンとの再会を誓った。
(c)緑川ゆき・⽩泉社/「夏⽬友⼈帳」製作委員会