「第2回新潟国際アニメーション映画祭」にて、映画「アリスとテレスのまぼろし工場」が傾奇(かぶく)賞を受賞した。
これは本日3月20日に新潟・新潟日報メディアシップ日報ホールにて開催されたクロージングセレモニーにて発表された。なお傾奇賞は、「従来の価値観に捉われず、斬新で新しいものに挑戦し、創造していく作品」に与えられる賞。審査員長のノラ・トゥーミー氏は同作について「非常に美しいアニメーション。負った傷を乗り越えてさらに大きく成長することとは何かを詩情豊かに表現することにより、大人への成長譚というジャンルを新たな高みへと消化させています」と評している。
「アリスとテレスのまぼろし工場」の監督・岡田麿里はクロージングセレモニーに出席。傾奇賞の受賞を受けて「今回はこのような素晴らしい賞をいただきまして本当にありがとうございます。この作品はスタッフが一丸となって、汗も鼻水も涙も垂らしながら、みんなで走り抜けた作品だと思っています。そのみんなの熱意にこのような賞をいただけたことで答え合わせができたような、本当に幸せな気持ちです」とコメントした。
そのほか長編コンペティション部門のグランプリは「アダムが変わるとき」、境界賞は「マーズ・エクスプレス」、奨励賞は「インベンダー」が受賞。クロージングセレモニーでは大川博賞、蕗谷虹賞の授賞式も行われた。
「新潟国際アニメーション映画祭」は長編商業アニメーションにスポットを当てた映画祭。第2回目の開催となる今年は3月15日から 本日20日まで新潟の各所で開催された。